エアライン, 空港, 解説・コラム — 2012年12月28日 17:10 JST

スカイマーク、那覇-石垣線4月開設へ 関空便は休止に

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 スカイマーク(SKY、9204)は12月28日、那覇-石垣線を2013年4月20日に開設する計画を発表した。1日3往復6便を予定している。一方、低コスト航空会社(LCC)との競争が激化している関西空港発着の那覇線と札幌線は、収益性の改善が見込めないとして3月31日で運休する。

関西線を休止し4月20日に那覇-石垣線を開設するスカイマーク=12年11月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 SKYによると、12月に入り那覇空港の自動チェックイン機を5台増設したほか、今後のターミナル利用について空港ビル会社などと条件が折り合うなど、石垣線就航で懸案だった課題に解決の目処がたったという。

 一方で、3月に就航した関空発着路線はピーチ・アビエーション(APJ)とジェットスター・ジャパン(JJP)のLCC 2社との競争が激化。11月のロードファクター(座席利用率、L/F)は全体69.1%に対し、那覇線は46.1%、札幌線は44.8%と、9月まで平均して60%から67%程度だったものが大きく低迷している。これに対し、羽田発着路線では鹿児島線が同月に92.5%を記録するなど、羽田と関空で収益性の明暗がはっきりした。

 SKY幹部は「地元に喜んでもらえる地域に飛ばしたい」と語り、LCCが血みどろの争いを繰り広げる関空とは当面距離を置きたいようだ。また、那覇-石垣線の就航に対して沖縄県や空港ビルをはじめ、地元の支持が得られていると話した。

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