エアバスは現地時間12月21日、エアアジア(AXM)に燃料消費を改善する翼端の「シャークレット」を装備したA320型機の初号機を引き渡したと発表した。
軽量な複合材で作られたシャークレットは従来のウイングチップ・フェンスに替わるもので、長さが約2.4メートル。空力性能を向上させて燃料消費を約4%削減する。
燃料コストを節約するだけではなく、航続距離を約100海里(約185キロメートル)延ばし、ペイロードを最大450キログラム増加させる。A320ファミリーの新造機にオプションで提供し、2015年就航予定のエンジン換装型のA320neoファミリーでは標準装備となる。
AXMはA320ファミリー最大顧客の航空会社。264機のA320neoと211機のA320の計475機を発注済みで、現在100機以上が引き渡されており、拠点とするバンコクやクアラルンプール、ジャカルタ、マニラ、成田からの路線ネットワークで運航されている。