エアバスは、セネガルで2018年に運航を開始する航空会社「エア・セネガル」とA330-900neoを導入する覚書(MoU)を締結した。受注が確定した場合、A330neoはアフリカ大陸からの初受注となる。
現地時間11月12日から16日まで開催中のドバイ航空ショーで発表した。エア・セネガルはA330-900neoを2機導入する見込み。
A330neoは、現行のA330-200と同サイズのA330-800neo(標準座席数3クラス257席、最大406席)と、A330-300とサイズが同じA330-900neo(3クラス287席、最大440席)の2機種で構成。ともにA350 XWBの主翼技術を取り入れ、新エンジンと空力特性の改善で、1座席あたりの燃費を改善する。
航続距離も延び、A330-200の7250海里(1万3450キロ)、A330-300の6350海里(1万1750キロ)に対し、A330-800neoは7500海里(1万3900キロ)、A330-900neoは6550海里(1万2130キロ)飛行できる。
ロールス・ロイス社製新型エンジン、トレント7000を採用。フロントファンは直径112インチ(約2.8メートル)と従来より大型化し、ゆっくり回転させる。バイパス比は旧世代のターボファンエンジンの5:1から10;1に改めることで、低燃費と低騒音を実現した。
主翼は従来の60.3メートルから64メートルに大型化。翼端に装備して燃費を改善する「シャークレット」は、A350の技術を取り入れた。客室はA350のものをベースとし、大型化した手荷物収納棚やLED照明などを採用した新内装「エアスペース」を取り入れる。
10月末現在、A330neoの総受注は12社から212機で、A330-800neoはハワイアン航空(HAL/HA)から6機、A330-900neoは206機受注。A330-900neoを最初に運航するのは、TAPポルトガル航空(TAP/TP)となる。
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