エアバス, エアライン, 機体 — 2017年11月15日 17:00 JST

ベトナム航空、A321neoにPWエンジン

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 ベトナム航空(HVN/VN)は、発注済みのエアバスA321neoに搭載するエンジンについて、米プラット・アンド・ホイットニー(PW)製GTF(ギヤード・ターボファン)エンジン「PW1100G-JM」を選定した。両社は現地時間11月12日、ベトナムで調印した。取引額は総額15億ドル(約1694億2500万円)以上。

A321neoにPW製エンジンを選定したベトナム航空=17年4月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 PW1100G-JMは44基導入する。また、エンジンの保証とメンテナンス、修理について覚書(MoU)を締結した。

 ベトナム航空は2018年から2019年にかけて、A321neoを20機受領する見込み。

 PW1100Gは、PWと日本航空機エンジン協会(JAEC)、独MTUアエロエンジンズが設立した合弁会社IAE(インターナショナル・エアロ・エンジンズ)が主体となり、2011年から開発を開始。JAECが全体の23%を担当し、IHI(7013)と川崎重工業(7012)、三菱重工航空エンジン(MHIAEL)が参画している。

 A321neoのエンジンは、PW1100G-JMのほかCFMインターナショナル製LEAP-1Aの2種類から選択できる。エアバスは今年4月、LEAP-1Aを搭載したA321neoの初号機(登録番号N921VA)をヴァージン・アメリカ(VRD/VX)に引き渡した。PW1100G-JMを搭載した初号機(A321neo、JA131A)は今年9月、全日本空輸(ANA/NH)に引き渡している。

 今回の調印は、ドナルド・トランプ米大統領のベトナム公式訪問の枠組みとして行われた。トランプ大統領は11月10日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席するため、ベトナムに到着した。

関連リンク
ベトナム航空
Pratt & Whitney

A321neo
ANA、A321neo初号機が羽田到着 12日に国内線就航、全席個人モニター完備(17年9月8日)
エアバス、A321neo初号機納入 ヴァージン・アメリカ、LEAP機リース導入(17年4月24日)