日本航空(JAL/JL、9201)は冬ダイヤが始まる10月29日、羽田-ロンドン線を増便した。増便分は羽田発を深夜、ロンドン着を早朝とするスケジュールを設定し、ビジネス客や乗り継ぎ需要の獲得を狙う。既存便と合わせ、1日2往復運航する。
—記事の概要—
・787で深夜2時台発
・長距離深夜便ではエコノミーでもラウンジ
・午前11台発はファースト設定の777
787で深夜2時台発
機材はボーイング787-8型機の新仕様機「スカイスイート787(SS8)」(161席:ビジネス38席、プレミアムエコノミー35席、エコノミー88席)を投入。1日1往復を増便する。
ロンドン行きJL41便は、ロンドンでの滞在時間を確保するため、羽田発を深夜に設定。冬ダイヤでは午前2時45分に出発し、午前6時25分に到着する。羽田行きJL42便はロンドンを午前9時30分に出発し、翌日午前6時25分に到着する。
初便となった29日のロンドン行きJL41便(787-8、登録番号JA837J)は162人(うち幼児1人)が利用し、満席だった。運航乗務員3人、客室乗務員11人で運航し、ほぼ定刻に出発した。
日本人利用客のほか、英国やスペインなど、欧州のパスポートを保持した搭乗客も目立った。
長距離深夜便ではエコノミーでもラウンジ
JL41便の利用客は、搭乗クラスにかかわらずサクララウンジを利用できる。搭乗前に軽食を提供することで、搭乗後の休息と睡眠を確保する。メインとなる食事は出発からおよそ7時間後、日本時間で昼食時にあたる時間帯に提供する。
羽田空港では、午前0時30分ころに到着する電車が最終となる。JALは今回、午前1時30分以降に出発する長距離便を「プレミアムナイトフライト」と命名。2食以上を提供する便が対象で、同フライトはロンドン行きJL41便が初めてとなる。
羽田空港のサクララウンジのうち、5階をエコノミークラス利用者を対象に解放。午後11時30分から利用できる。従来は飲み物を提供している場所で、軽食として、カレーやスパゲティ、スープなどの温かい食事も提供する。プレミアムナイトフライトでは、ソフトドリンクのほか、ビールとワイン、日本酒の酒類も用意するが、ウイスキーやジンなどは提供しない。また、シャワールームも利用できない。
午前11台発はファースト設定の777
羽田-ロンドン線の自社便は、現在1日1往復を運航。羽田を午前11時台に出発し、ロンドンに午後3時台に到着するスケジュールを設定している。機材はファーストクラスを備えた777-300ER「スカイスイート777(SS7)」(244席:ファースト8席、ビジネス49席、プレミアムエコノミー40席、エコノミー147席)を投入している。
このほか、ブリティッシュ・エアウェイズ(BAW/BA)の運航便でコードシェア(共同運航)を実施。ロンドン-羽田線と成田線、1日1往復ずつにJALの便名を付与している。
増便分の運航スケジュール
冬ダイヤ(10月29日から18年3月24日)
JL41 羽田(02:45)→ロンドン(06:25)
JL42 ロンドン(09:30)→羽田(翌日06:25)
夏ダイヤ(18年3月25日から)
JL41 羽田(01:55)→ロンドン(06:25)
JL42 ロンドン(09:30)→羽田(翌日05:15)
関連リンク
羽田-ロンドン線増便(日本航空)
・JAL、羽田-ロンドン深夜便 冬ダイヤ、エコノミー客もラウンジ利用可(17年7月13日)