成田空港を運営する成田国際空港会社(NAA)は10月19日、空港内の保育ルーム「たんぽぽ」入園申し込み資料を、11月1日から配布すると発表した。2018年4月に拡張オープンする。
たんぽぽは2004年4月1日に、第2駐車場ビル南棟1階にオープン。現在は施設を運営しながら増床工事を進めており、0-2歳児を中心に空港勤務者の未就学児46人が通園している。NAAによると、ネイティブスピーカーによる英語遊びなど、成田の地域性があるカリキュラムが特徴だという。
今回のリニューアルは、内閣府が推進する「企業主導型保育事業」制度を活用。3歳未満児の利用料金を現在の月額6万円から4万8000円に、3歳以上児を3万円から2万4000円に、それぞれ2割引き下げる。
リニューアル後の場所は現在と同じで、2018年4月1日に拡張オープンし、生後6カ月から未就学児を受け入れる。開園時間は午前8時から午後8時までで、前後1時間ずつ延長保育を別料金で受け付ける。
定員は最大105人で、0歳児が15人、1-5歳児がそれぞれ18人ずつ。NAAでは、リニューアル初年度は75人程度になると予想している。空港勤務者の家族が優先だが、地域住民も利用できるようにする。現在の面積は327平方メートルで、隣接する事務所エリアを整備することで293平方メートル拡張。増床後は620平方メートルとなり、待機児童の解消を目指す。
入園申し込みの書類は、11月1日から第2駐車場ビル南棟3階の成田国際空港振興協会事務所で受け付ける。受付時間は午前9時から午後5時までで、事前連絡が必要。保育ルーム見学会を12月中旬に開き、入園申し込みは1月5日から12日まで。選考や親子面談は1月中旬から2月中旬、結果発表は2月中旬から下旬を予定している。
申し込み手続きに関する問い合わせは、成田国際空港振興協会(電話:0476-34-6393、平日午前8時45分から午後5時45分)まで。
企業主導型保育事業は、2016年度以降に設置・拡張する保育所を対象にしたもので、保育士の配置など、一定の基準を満たした保育所を認可する。認可後は、認可保育園と同等の助成金の受給が可能になる。たんぽぽの運営は成田国際空港振興協会で、NAAが助成している。
関連リンク
NAA保育ルーム たんぽぽ
成田国際空港
企業主導型保育事業の概要(内閣府)
・成田空港、保育所拡張へ 18年4月、105人利用可能に(17年5月31日)