日本航空(JAL/JL、9201)は10月2日、2017年度下期の入社式を羽田空港の格納庫で開き、JALグループ14社165人が出席した。
下期入社式は、2010年1月の経営破綻後は2014年から始まり、今年で4回目。主に中途採用の新入社員を対象として開いている。
JALの植木義晴社長は、「この会社はつぶれたのではなく、俺たちがつぶした会社」と破綻当時の心境を語り、再建後に入社する新入社員に対し、会社の現状を説いた。
一方で、「パイロットになり、社長になることもできた。皆さんを幸せにするのが我々経営陣の役目」と語りかけ、JALが掲げる「世界一愛される航空会社」実現に向けた新しい仲間の入社を歓迎した。
新入社員を代表し、日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)初の男性客室乗務員、大谷海渡さん(24)が宣誓。閉式後は恒例となった紙飛行機を飛ばした。
JALスカイ羽田国内旅客の松本殊美さん(24)は、「一人でも多くのJALファンを増やしたいです」、JALナビアの亀井絢香さん(22)は、「寄り添うサービスをしていきたいです」と抱負を述べた。
また、このところ空の安全が懸念されるトラブルが続いている。JTAの大谷さんは、「ルールが持つ意味を共有して安全を実現していきたいです」、JALの運航乗務員訓練生の大瀬拓人さん(25)は、「さまざま職種の人と連携していきます」と、安全運航を誓った。
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