9月29日に経営再建開始2周年を迎えたスカイマーク(SKY/BC)は、羽田空港で社員が乗客に記念品を手渡した。
スカイマークは2015年1月28日に経営破綻。同年9月29日に投資ファンド「インテグラル」やANAホールディングス(9202)、日本政策投資銀行(DBJ)などが支援する形で経営再建がスタートし、インテグラルの佐山展生代表が会長、DBJ出身の市江正彦氏が社長に就任した。
その後、2016年3月28日に民事再生手続きが終結。2017年3月期通期決算(非連結)は、純利益が67億7500万円(16年3月期は392億5200万円の純損失)となり、2013年3月期以来4期ぶりに通期黒字を達成した。7月1日には、神戸-仙台線を約1年8カ月ぶりに再開し、破綻後初めて撤退路線を復活させた。
29日は、羽田空港で始発から最終までの出発全便の乗客を対象に、インスタントコーヒーと紙コップのセットにした記念品を、市江社長をはじめ社員が搭乗口で手渡した。
スカイマークは2016年9月に、ネスレ日本と提携。同年10月1日から一部路線の機内サービスで、ネスレのコーヒー「ネスカフェ ゴールドブレンド」やチョコレート「キットカット」を無料提供しており、今回の記念品もネスレのコーヒーを選んだ。
30日と10月1日には、羽田と神戸、仙台、茨城の4空港で、スカイマークの搭乗券をカウンターなどに持参した乗客にコーヒーをふるまう。
市江社長は、「まだまだお客様からお叱りを受けることもあるが、社員が意見を出しやすいよう努力している。これは安全にもつながる」と2年間を振り返った。「来春は中国か台湾、韓国(のどこか)へのチャーター便を計画している。2020年夏までに上場もある」と、再上場を視野に国際線事業の足場固めを進めていく姿勢を示した。
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