エアライン — 2012年12月14日 18:22 JST

全日空、スターフライヤーの筆頭株主に 持ち株比率18%

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 全日本空輸(ANA、9202)とスターフライヤー(SFJ、9206)は12月14日、ANAがSFJの筆頭株主になったと発表した。創業以来、筆頭株主だった米国のベンチャーキャピタルファンド、ディーシーエム(DCM)から48万8020株をすべて取得。持ち株比率は発行済み株式の17.96%となり、保有株式は51万4700株となった。

全日空が筆頭株主となったスターフライヤー=12月14日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ANAはSFJと2005年に業務提携を結び、07年からは羽田-北九州線でコードシェアを行っている。これまでのANAの持ち株比率は0.93%で、株主順位は18位だった。

 北九州空港で会見したSFJの米原愼一社長は、「提携強化が目的で、経営への関与ではない。今後も独立した航空会社としてやっていく」と語った。役員の派遣については現時点で未定だと述べた。

 ANAは13年4月に持ち株会社制へ移行する。ANAの事業会社の一つになるのではないか、との本紙の質問に対しては否定した。また、SFJの意思による取得ではないという。

 今回の売却に伴い、DCMからの社外取締役である伊佐山 元氏が辞任した。また、SFJでは13年3月期の業績への影響はないとみている。

 14日はSFJ初の自社購入機となる8号機が北九州空港に到着。同機による北九州-グアム線を13年のゴールデンウィークまでにチャーター便で就航させたい考えを示した。

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