日本航空(JAL/JL、9201)グループで地方路線を担うジェイエア(JAR/XM)は、今年度内に退役させるボンバルディアCRJ200型機を、10月29日に始まる冬ダイヤでは5路線に投入する。
CRJ200の座席数は1クラス50席。乗員はパイロット2人と客室乗務員1人の編成を基本に運航している。最大で9機を保有していたが、Aviation Wireの調べによると、現在は4機を残すのみとなった。
冬ダイヤでは、伊丹-福岡と青森、秋田、松山の各線と、福岡-松山線の5路線で運航。夏ダイヤで投入している福岡-花巻線は、10月下旬からエンブラエル170型機(E170、1クラス76席)に変更する。
CRJ200は1999年10月22日に、プロペラ機ジェットストリーム・スーパー31型機(1クラス19席)の後継機として選定された。ジェイエア初のグラスコックピット機で、座席数は50席へと大幅に増加。エンジンはGE製CF34-3B1を胴体後部に2基搭載する。
初号機(登録番号JA201J)は2000年11月30日に受領。2001年4月1日に、2号機(JA202J)とともに就航した。初号機最後の商業運航は、2016年5月16日の熊本発伊丹行きJL2392便となった。
日本の航空会社でCRJを運航しているのは、ジェイエアと、仙台空港を拠点とするアイベックスエアラインズ(IBEX、IBX/FW)の2社。アイベックスはCRJ200とCRJ700を運航しているが、CRJ200は9月に退役させてCRJ700に統一する。
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