日本航空(JAL/JL、9201)は、国際貨物便の燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)について、8月1日から適用しない。全日本空輸(ANA/NH)は引き下げる。
貨物1キログラムあたりの燃油サーチャージは、JALは設定なし。適用していた7月までは米州や欧州、アフリカ、中東などの遠距離路線を6円、アジア遠距離路線3円、香港や中国、フィリピン、台湾、韓国、グアムなどのアジア近距離路線を3円としていた。
JALは2016年10月から、燃油サーチャージを設定する基準となるサーチャージテーブルを改定した。
ANAは北米や欧州、中東などの長距離路線を、43円から36円に、シンガポールやタイ、ベトナム、インドネシアなどの遠距離アジア路線を40円から34円に、韓国や台湾、中国、香港、フィリピンなどの近距離アジア路線を35円から29円に引き下げる。
貨物便の燃油サーチャージは、シンガポールで取引されるジェット燃油価格で算出。JALとANA両社は、2カ月前の平均値を基に毎月改定している。8月分の基準となる6月の平均価格は1バレル当たりり57.13米ドルで、前回改訂した5月分の基準となる3月と比較すると、4.79ドル低下した。
改定後の燃油サーチャージ(括弧内は改定前、それぞれ貨物1キログラムあたり)
JAL
遠距離路線(北中南米、欧州、アフリカ、中東) 0円(6円)
アジア遠距離路線(上記以外) 0円(3円)
アジア近距離路線(香港、中国、フィリピン、台湾、韓国、グアム) 0円(3円)
ANA
長距離路線(北米、欧州、中東など) 36円(43円)
遠距離アジア路線(シンガポール、タイ、ベトナム、インドネシアなど) 34円(40円)
近距離アジア路線(韓国、台湾、中国、香港、フィリピンなど) 29円(35円)
・JALとANA、国際貨物サーチャージ引き下げ 17年5月分(17年4月17日)
・JAL、国際貨物サーチャージ設定なし ANAは据え置き、16年10月分(16年9月12日)