エアライン, 空港 — 2012年12月2日 18:58 JST

羽田発着枠、JAL大西会長「議論とかけ離れた結論」

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 日本航空(JAL、9201)の大西賢会長は12月2日、羽田空港の国内線発着枠(スロット)25枠の配分結果について、「遺憾だ。(有識者による)委員会の議論から予想される結論とは大きくかけ離れた結論が出た」と成田空港で記者団に語った。

JALの大西会長=12月2日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 大西会長は「(経営破綻後の)再出発にあたり、事業規模を縮小せざるを得なかったが、離島と地方、低需要の路線は最大規模と全体の中での割合を今でも展開している。離島と地方、低需要を含めたネットワークへの思いを行政判断で理解いただけなかったのは非常に残念」と述べた。

 11月30日に国土交通省が発表した配分は、全日本空輸(ANA、9202)が8枠に対し、JALは3枠、残り14枠をスカイマーク(SKY、9204)など新規航空会社4社が1社2枠から5枠で分け合う結論となった。有識者により7月から5回にわたり開かれた委員会では、JALの破綻期間に対して国交省が示した扱いについて異論が続出していた。

 また、2014年から昼間の国際線就航が可能になる羽田と成田の棲み分けについて、大西会長は「羽田は国内線と国際線の乗り継ぎ、成田は国際線間の乗り継ぎに優れている。両方とも適性を持った空港だ」と考えを示した。

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