世界最大規模の航空ショーで2年に一度開かれるパリ航空ショー。第52回となる今回は6月19日から開催され、東京都も都内を中心とした中小企業のコミュニティー「TMAN(Tokyo Metropolitan Aviation Network)」として初出展した。
パリ航空ショーに参加した企業は、金属加工(難削材の切削加工)のウラノ(埼玉県児玉郡)、複合材加工のO-KEI樹脂(神奈川県横浜市)、ラベルやデカールを手掛ける山王テクノアーツ(八王子市)、複合材加工のThe MOT Company(世田谷区)、特殊銅合金の鍛造などを手掛ける大和合金(埼玉県入間郡)、熱処理加工の多摩冶金(武蔵村山市)、板金・プレス加工などを手掛ける吉増製作所(あきる野市)、表面処理加工の電化皮膜工業(大田区)、金属加工・3Dプリンタ技術の金属技研(中野区)で、中小企業への技術支援機関である都立産業技術研究センターも加わった。
金属加工業などの出展が目立つ中、山王テクノアーツは、近年の特別塗装機で主流となっているデカールを手掛けている。3M製のデカールにデザインを印刷し、航空会社へ納めている。
同社は機内のギャレー(厨房設備)やラバトリー(化粧室)を製造するジャムコ(7408)にプラカード(銘板)を収めているほか、ソラシドエア(SNJ/6J)やピーチ・アビエーション(APJ/MM)の特別塗装機用デカールなども製作している。
山王テクノアーツの担当者によると、今後はアジアなどで同様の展開を図っていきたいという。
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International Paris Air Show
TMAN
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