日本航空(JAL/JL、9201)は、旅客サービスシステム(PSS)をスペインのアマデウス社が提供する「アマデウス アルテア」に切り替える。11月をめどに国内線と国際線に導入し、航空連合「ワンワールド・アライアンス」加盟各社とのシステム連携を強化する。
JALは現在、グループ会社のアクセス国際ネットワークが提供するシステム「AXESS(アクセス)」を導入している。今回、アマデウス アルテアに変更するのは社内用システムで、旅行代理店などは従来どおりアクセスを使用する。
アマデウスの日本法人、アマデウス・ジャパンの竹村章美社長によると、現在はJAL向けのシステム開発を、11月の導入に向けて進めているという。
JALは国内線と国際線のシステムプラットフォームを統合することで、国内線と国際線の乗り継ぎ利便性の向上を図る。また、各国の運賃制度の変更などに早く対応できるほか、固定費化しているシステム費用を、搭乗旅客数に連動した変動費とすることで、システム維持管理費用を低減する。
アマデウス アルテアは、予約や発券、搭乗などの航空会社向けPSSで、2000年から提供を開始した。現在は150社超の航空会社が導入し、ワンワールドでは62%で導入が進んでいる。
日本では、全日本空輸(ANA/NH)が2015年に、国際線で導入を開始した。
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