エアバスは現地時間5月22日、A330neoのビジネスジェット仕様機(エアバス・コーポレート・ジェット)「ACJ330neo」をローンチしたと発表した。
25人を乗せて9400海里(1万7400キロ)、または20時間まで飛行できる。航続距離は、欧州から豪州までに匹敵する。客室内には会議スペースやダイニングスペースのほか、プライベートオフィス、寝室、バスルーム、ゲスト用座席などを設置できる。
ACJ330neoは機体搭載型空港ナビゲーション装置(OANS)や、滑走路オーバーラン防止装置(ROPS)を標準装備。高度や速度などの情報がパイロットの正面に映し出される「ヘッドアップディスプレイ(HUD)」をオプションで設定できる。
エアバス・コーポレート・ジェットは世界で180機以上が運航中。南極大陸を含む地球上の全大陸に飛んでいる。
旅客型のA330neoは、A330-800neoとA330-900neoの2機種からなる新型の派生機で、ロールス・ロイス社製新型エンジンのトレント7000を搭載する。空力性能を強化するとともに、客室装備も改良。座席あたりの燃費を14%削減し、航続距離も最大400海里(740.8キロ)延びる見込み。
メーカー標準座席数は、A330-800neoが246-252席、A330-900neoが300-310席。2015年9月には初号機の製造を開始し、2017年末をめどにTAPポルトガル航空(TAP/TP)に引き渡す。
4月末現在、A330-800neoを6機、A330-900neoを204機受注している。
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