エアライン — 2017年4月26日 14:05 JST

JAC、ATR42就航 屋久島行き、9月に2号機

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 日本エアコミューター(JAC/JC)は4月26日、仏ATRのターボプロップ機ATR42-600型機(登録番号JA01JC)の運航を開始した。投入初便となったのは鹿児島発屋久島行きJC3741便で、今後、沖永良部や奄美大島など、離島路線に順次導入する。

鹿児島を離陸するATR42初便となった屋久島行きJC3741便=17年4月26日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 JACのATR42は1クラス48席を設定する。屋久島行きJC3741便は乗客48人(幼児0人)が利用し、運航乗務員2人、客室乗務員1人で運航した。同便は定刻5分遅れの午前8時55分に鹿児島を出発し、午前9時5分に離陸した。

 屋久島線のほか、沖永良部線や奄美大島線にも順次投入する。

JACの加藤社長=17年4月26日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 JACは2015年6月15日、パリ航空ショーでATR42の発注を発表。初号機は現地時間1月20日、仏トゥールーズで受領。翌21日に日本へ向けて出発し、ギリシアのイラクリオンや、エジプトのシャルムエルシェイク、バンコク、台北など7カ所を経て、同月26日に鹿児島へ到着した。9月にはATR42の2号機(登録番号未定)を受領する予定。

 発注からおよそ2年、受領から3カ月で就航した。JACの加藤洋樹社長はJC3741便の出発を見送り、「ホッとしている」と述べ、「エンジン音がかなり静かだった」と続けた。

 JACは現在、ATR42のほか、サーブ340B型機(1クラス36席)を9機、ボンバルディアDHC-8-Q400型機(同74席)を9機保有している。ATR42は2019年までに9機導入する計画で、サーブ340Bを順次置き換え、Q400と2機種体制にする。

 加藤社長によると、Q400の後継機は未定で、ターボプロップ機を軸に検討するという。

ATR42初便となった屋久島行きJC3741便に乗り込む利用客=17年4月26日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

ATR42初便となった屋久島行きJC3741便に乗り込む利用客=17年4月26日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

ATR42初便となった屋久島行きJC3741便のドアを閉めるJACのグランドハンドリングスタッフ(中)=17年4月26日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

屋久島への出発準備が整ったATR42初便となったJC3741便=17年4月26日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

ATR42初便となった屋久島行きJC3741便を見送るJACのグランドハンドリングスタッフ(中)=17年4月26日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

屋久島へ向かうJC3741便=17年4月26日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

関連リンク
日本エアコミューター
Avions De Transport Regional

写真特集・JAC ATR42初号機
特注ストレッチャーとおむつ台備え離島飛ぶ(17年3月15日)

ATR42導入
JAC、ATR42の初号機公開 地元学生デザインのハイビスカス、機内は特注ストレッチャー(17年3月11日)
JAC初のATR機、鹿児島到着 4月から運航開始(17年1月26日)
JAC、ATR42を8機発注 17年から置き換え(15年6月15日)

新路線
JAC、7年ぶりの新路線開設へ 18年度に徳之島-那覇、沖永良部経由で(17年3月7日)

JAS「レインボー塗装」のQ400、30日に退役
JAC、旧JASレインボー塗装機が4月30日退役へ(17年4月13日)