全日本空輸(ANA/NH)は4月16日、日本と中国を結ぶ定期便就航30周年の記念式典を成田空港で開いた。
ANA初の中国への運航は、1972年8月に羽田から上海へ向かった上海歌劇団が帰国する際のチャーター便。日中国交正常化の1カ月前、中国の周恩来元首相が許可し、ボーイング727型機で運航された。
中国への初の定期便は大連経由の成田-北京線で、1987年4月16日に就航。当時週3往復あった成田-北京線のうち1往復が大連経由便で、残りが直行便だった。日中友好に尽力した、岡崎嘉平太元社長の誕生日に就航した。
現在ANAの中国路線は、旅客便が香港を含む11都市に24路線が就航。週212往復424便を運航している。このうち、成田発着は11都市(香港含む)11路線で、週98往復196便となっている。また、天津へ貨物便を運航している。
16日は成田空港で記念式典が開かれ、北京行きNH955便(ボーイング767-300ER型機、登録番号JA627A)の乗客には南日隆男・成田空港支店長や地上係員から、記念品として特製の今治タオルが配られた。NH955便は乗客168人(幼児1人含む)を乗せ、午後6時25分に成田を出発した。
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