JALグループの日本エアコミューター(JAC/JC)は、旧日本エアシステム(JAS)時代の「レインボー塗装」をまとった最後の機体となったボンバルディアDHC-8-Q400型機(登録番号JA842C)を、4月30日の運航を最後に退役させる。
*退役当日の記事はこちら。
JACは1983年7月1日設立。鹿児島空港を拠点に関西や離島などを結ぶ路線を運航している。Q400は日本航空機製造YS-11型機の後継として、2001年8月29日に導入が決定し、2003年2月1日に就航した。
同社はJASの子会社だったことから、Q400もJASと同じレインボー塗装を採用。JASは2004年までにJALと統合したため、機体の塗装も2002年導入の「アーク塗装」、2011年からの現行「鶴丸塗装」に塗り替えられており、現在保有する9機のQ400の中で、JA842Cだけがレインボー塗装で残っている。
JACは4月26日の鹿児島発屋久島行きJC3741便から、仏ATRのターボプロップ機ATR42-600型機(1クラス48席)を就航させる。ATR42は2019年までに9機導入する計画で、9機あるサーブ340B型機(同36席)を順次置き換えて、Q400(同74席)と2機種体制にする。
JACは現在、「新鋭機ATR42-600型機にも乗れる 離島フライト乗りまくり空の旅」と銘打ったウェブサイト限定のツアーを販売。ツアーのうち5月1日出発限定で、JA842Cの撮影会を用意しており、鹿児島空港の格納庫内で1日夜に開催する。
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日本エアコミューター
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