日本航空(JAL/JL、9201)は、広島空港のサクララウンジを3月28日にリニューアルオープンした。JALと旧日本エアシステム(JAS)が統合して以来、初の改装となり、14年ぶりのリニューアル。室内はJALのコーポレートカラーや、ニシキゴイ、広島カープをイメージした赤をあしらった。
JALの国内線ラウンジは、新デザイン第一号となる新千歳空港のラウンジが、2016年6月29日にオープン。今年2月28日に、18年ぶりにリニューアルオープンした那覇空港のサクララウンジも、新千歳と同じく「日本のたたずまい」をコンセプトとして踏襲した。広島は新千歳と那覇に続く、新デザイン3空港目のラウンジとなった。
広島のラウンジの装飾は赤をアクセントに用い、ドリンクコーナー上などに飾られたアート作品も、広島ゆかりの作家を起用するなど、随所に広島色を織り込んだ。
日本国内の長距離移動手段は、新幹線の所要時間が4時間を超えると、飛行機が有利になると言われている。広島はその境目で、ラウンジのリニューアルにより、新幹線利用者の取り込みを図る。
インテリアデザインは、羽田国際線ラウンジや新千歳以降の国内線ラウンジリニューアルを手掛けてきたインテリアデザイナーの小坂竜氏と、小坂氏と空間デザインを手掛ける竹内宏法氏が担当。日本の素材を活かしながらも、現代的な空間に仕上げた。
これまでのラウンジは、JALとJASのラウンジを統合したものだったため、エリアにより分離した空間になっていた。改装により統一感を出すとともに、広さを約1.5倍に拡張。席数も、従来の約40席が約60席に増やした。
ノートパソコンを使うことを想定し、電源コンセントや充電用USB端子を備える席は16席用意。2人掛けのペアシートなども用意し、ほとんどの席に電源コンセントを設けた。
テーブル席は目線の高さに、竹ひごのカーテンを配し、対面の席に座る人と目が合わないようにした。また、新千歳や那覇で好評だった、袖机の下に手荷物を置ける構造を踏襲している。
ドリンクコーナーには4種類のビールのほか、ウイスキーも用意。コーヒーや紅茶、緑茶をはじめ、ソフトドリンクも揃える。
ナンバーロック式のロッカーを備え、これまでなかったトイレを新設。おむつの交換台を設け、車椅子でも利用できる構造になっている。
*写真は12枚。
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