エミレーツ航空(UAE/EK)は3月26日、総2階建ての超大型機エアバスA380型機を成田へ再就航させた。3年9カ月ぶりの復活で、ドバイでの乗り継ぎにより、成田から30都市以上へA380のみで渡航できるようにした。
座席数は3クラス489席で、ファースト14席、ビジネス76席、エコノミー399席。従来のボーイング777-300ER型機(3クラス354席:ファースト8席、ビジネス42席、エコノミー304席)と比べ、1便あたりの提供座席数が135席増える。
エミレーツは2010年3月28日に、ドバイ-成田線を777-300ERで開設。2012年7月から2013年5月まではA380を投入していたが、羽田へ777-200LRで就航した2013年6月からは、需給適合により成田線の機材を777-300ERに戻していた。
約3年9カ月ぶりにA380を復活させたことで、成田からドバイ経由で欧州や中東、アフリカ、インド洋、南米方面の30都市以上に、A380のみで渡航できるようになった。ブラジルのサンパウロとモロッコのカサブランカには、成田と同じ3月26日からA380を導入。サンパウロは、中東と南米間をA380で結ぶ初の路線となる。
ドバイ-成田線の運航スケジュールは、曜日により異なる。再就航初日となる日曜の場合、成田行きEK318便は午前2時50分にドバイを出発し、成田着は午後5時35分。ドバイ行きEK319便は午後10時に成田を出発し、翌日午前4時15分にドバイへ到着する。
26日の再開初便となったEK318便(A380、登録番号A6-EUK)は、成田へは定刻より1時間30分遅れとなる午後7時5分に66番スポット(駐機場)へ到着。折り返しのドバイ行きEK319便は、午後10時定刻の出発を予定している。
A380は機体の広さや豪華さから、「空飛ぶホテル」とも呼ばれている。成田へは、シンガポール航空(SIA/SQ)やルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)、エールフランス航空(AFR/AF)などもA380を就航させていたが、羽田の国際線発着枠の増枠や機材更新に伴い、777-300ERなどに変更。現在A380を成田発着の定期便に投入しているのは、エミレーツとタイ国際航空(THA/TG)の2社のみとなっている。
運航スケジュール
ドバイ→成田
EK318 ドバイ(02:50)→成田(17:35)運航日:月木金土日
EK318 ドバイ(02:50)→成田(17:25)運航日:火水
成田→ドバイ
EK319 成田(22:00)→ドバイ(翌日04:15)運航日:月木金土日
EK319 成田(21:20)→ドバイ(翌日03:35)運航日:火水
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