バニラエア(VNL/JW)は3月26日、関西-奄美大島線の運航を開始した。同社の奄美乗り入れは成田線に続き2路線目で、関西空港と奄美大島を結ぶ路線は1998年以来19年ぶりの復活となる。
エアバスA320型機で、1日1往復を運航する。4月5日までの関西行きJW874便は、奄美を午後0時25分に出発し、午後1時50分に到着する。奄美行きJW873便は、関空を午後0時25分に出発し、午後2時10分に到着する。
4月6日以降は単純往復となる。6月30日までの奄美行きJW873便は関空を午後0時15分に出発し、午後2時に到着する。折り返しの関西行きJW874便は奄美を午後2時40分に出発し、午後4時5分に到着する。
同社は3月18日、関西-函館線を4月5日までの季節運航で開設。奄美発JW874便は、関空着後JW971便で函館へ向かい、奄美着JW873便は、成田発関西行きJW703便の機材を使用する。
奄美出発初便となったJW874便(A320、登録番号JA12VA)は定刻から13分遅れの午後0時25分、奄美を出発。144人(ほか幼児3人)が利用し、定刻から10分遅れの午後2時に関空に到着した。
奄美到着初便となったJW873便(A320、JA05VA)は定刻から20分遅れの午後0時45分に関空を出発。定刻から44分遅れの午後2時54分に奄美に到着し、143人(ほか幼児5人)が利用した。いずれも運航乗務員2人、客室乗務員4人で運航した。
JW874便の出発時刻は、日本エアコミューター(JAC/JC)の鹿児島行きや喜界島行き、日本航空(JAL/JL、9201)の伊丹行きなどと重なり、奄美空港の保安検査場は多くの利用客でごった返した。
奄美到着初便のJW873便には、五島勝也社長と山室美緒子副社長も搭乗。山室副社長は奄美大島特産の織物・大島紬(つむぎ)の着物を着用し、奄美に到着した。
奄美空港のデッキでは、奄美大島観光協会の職員らがのぼりや横断幕を掲出。出発客を見送り、到着客を出迎えた。
バニラエアは2014年7月1日、成田-奄美大島線の運航を開始。2016年には夏期限定で1日2往復に増便した。成田-奄美大島線はバニラの単独路線で、夏期需要のピークとなる8月は90%を超えている。
関西-奄美大島線は、1998年11月までは当時の日本エアシステム(JAS/JD)が運航していた。
奄美出発時
奄美到着時
運航スケジュール
3月26日から4月5日
JW874 奄美大島(12:25)→ 関西(13:50)
JW873 関西(12:25)→奄美大島(14:10)
4月6日から6月30日
JW873 関西(12:15)→ 奄美大島(14:00)
JW874 奄美大島(14:40)→ 関西(16:05)
1月に就航発表
・バニラエア、関西-奄美大島3月就航 19年ぶり復活(17年1月10日)
14年7月、成田-奄美大島線開設
・バニラ石井社長「黄色い機体が奄美に映える」 成田-奄美大島線就航(14年7月1日)
バニラエアの新路線
・バニラエア、関西-函館就航 19日間の季節便(17年3月18日)
・バニラエア、成田-函館就航 LCC初の開設(17年2月19日)
・バニラエア、成田-関西就航 国内LCC全社揃う(17年2月18日)
機体にロゴ掲出で世界遺産登録を支援
・ANAグループ、奄美・琉球の世界遺産登録支援 バニラ機体にロゴ(17年1月11日)
2月に12機目受領、3月に500万人達成
・バニラエア、500万人達成 3年3カ月で(17年3月13日)
・バニラエア、12機目のA320成田到着 16年度分揃う(17年2月26日)
バニラ就航で変わる奄美・現地リポート
・LCCは奄美に定着したか 居酒屋の大将「明らかに人増えた」(15年12月6日)
・LCC就航で奄美はどう変わったか 地元に浸透したバニラエア(14年11月24日)