全日本空輸(ANA/NH)は3月12日、Facebook(フェイスブック)など同社の公式SNSアカウントを利用している人向けイベント「ANAファンフェスタ2017」を、羽田空港の国際線ターミナルで開催した。
イベントは1回2時間で、4回開催。入れ替え制で各回100人ずつ計400人募集し、競争率25倍となる約1万人の応募があった。12日は北海道から沖縄まで、全国各地から抽選で選ばれた375人が参加し、ビジネスクラスのシートや航空機を誘導する「マーシャリング」などを体験し、イベントを楽しんだ。
—記事の概要—
・地上係員らが「恋ダンス」
・3アカウントでのべ242万人
・写真23枚
地上係員らが「恋ダンス」
会場内には、21日に国内線に就航する特別塗装機「C-3PO ANA JET」(ボーイング777-200ER型機、登録番号JA743A)をはじめ、映画『スター・ウォーズ』にちなんだ特別塗装機の模型や機内で使用しているグッズの展示コーナーが設けられた。
イベントは、午前10時から第1回となる航空写真家ルーク・オザワさんのトークショー、第2回はパイロットや客室乗務員、地上係員による航空教室、第3回は、ANAスタッフによる「ANA Team HANEDA オーケストラ」の演奏会が開かれた。
最後となる午後5時30分からの第4回は、詳細は当日のお楽しみという「アフターパーティー」として開催。97人が参加した。ビジネスクラスの機内食の試食が行われたほか、オザワさんがステージで航空写真の魅力を話し、パイロットや客室乗務員、地上係員を中心としたHANEDAオーケストラが、レパートリーを披露した。
HANEDAオーケストラは、日ごろ演奏しているANAグループのイメージソング「Another Sky(アナザースカイ)」をはじめとする同社にちなんだ曲のほか、星野源さんのヒット曲「恋」などを演奏。地上係員らが「恋」に合わせ、「恋ダンス」も披露した。
3アカウントでのべ242万人
ANAが運営するSNSアカウントのうち、Facebookページの「いいね!」は、3月13日午前7時の時点で164万3978件、Twitter(ツイッター)のフォロワーは62万6681人、Instagram(インスタグラム)は15万4000人にのぼる。ファンフェスタは今回で4回目を迎えた。
イベントを担当したANAのマーケティング室マーケットコミュニケーション部の奥山明恵マネージャーは、「従来はFacebookを利用している方を対象に、こじんまりとしたイベントをやってきましたが、今回はFacebookに限定せず開催することにしました」と話す。急速に利用者層が拡大しているInstagramなど、より幅広い層との接点を持つため、対象を広げた。
会場には、ANAのSNSに作品を提供しているミニチュア写真家、田中達也さんの新作も登場。7作目となった作品は、空港にボーイング787-9型機が駐機している様子を、食品サンプルを交えて表現した。田中さんに制作で苦労した点を尋ねると、「実際にやってみると、飛行機のサイズ感を出すのが難しいですね」と話していた。
また、今回のイベント参加者の名前をANAのロゴ上に並べたり、会場入口に掲げた搭乗案内をイメージした装飾には、「242」と3つのSNSアカウントの合計利用者数242万人にちなんだ搭乗口番号を入れた。ANAロゴに自分の名前を見つけた参加者は、スマートフォンのカメラで写真に収めていた。
イベント閉会前には抽選会が行われ、C-3POジェットの模型が15人に当たった。
総入れ替え制で4回のイベントを開催し、400人近いファンを迎えるという、新機軸のイベントを終えた奥山さんは、「わざわざ羽田まで来てくださってうれしい。イベントにグループ社員が協力してくれたのも、うれしかったですね」と笑顔で話した。
*写真は23枚。
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