エアライン — 2017年3月1日 07:00 JST

日本航空協会、国内LCCトップの講演会 300人参加

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 一般財団法人日本航空協会は2月28、東京・新橋の航空会館で第274回「航空と宇宙」定例講演会を開催した。LCCをテーマにした講演会で、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)の井上慎一CEO(最高経営責任者)ら、国内LCC 3社のトップを講師に招き、定員を大きく超える300人以上が参加した。

定員を大きく超える300人以上が参加した日本航空協会開催の講演会=17年2月28日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 「日本のLCCの現状と将来展望・戦略」と題した講演会には、井上CEOのほか、バニラエア(VNL/JW)の石井知祥会長とジェットスター・ジャパン(JJP/GK)の片岡優会長が登壇。井上CEOは「『空飛ぶ電車』Peachの挑戦」、石井会長は「ローコストキャリアーの挑戦-バニラエア」、片岡会長は「ジェットスター・ジャパンの戦略と挑戦」をテーマに、ひとり1時間ずつ講演し、各社の取り組みなどを紹介した。

 井上CEOと石井会長、片岡会長はそれぞれ、自社の単独路線の利用者数上昇に伴い、フルサービス航空会社(FSC)が運航する競合路線でも利用者が増加した事例を紹介。ピーチの関西-仙台線、バニラエアの成田-奄美大島線、ジェットスターの成田-大分線の各路線を例に挙げ、来場者に説明した。

 同講演会は定員が180人。講演開始は午後1時30分で、受付を開始した午後1時時点で、会場はほぼ満員になった。最終的におよそ320人が参加した。日本航空協会の事務局は折り畳みイスなどを出して対応したものの、立ち見の参加者も多く見られ、関心の高さをうかがわせた。

 定例講演会を多頻度で聴いているという参加者のひとりは、「こんなに多くの人で埋まったのは見たことがない」と驚いた様子で話した。

 日本航空協会の定例講演会は、1979年にスタート。航空宇宙分野の初心者も興味を持てるものを選んでいるという。事前予約は不要で、講演内容に関心を持つ人を募っている。

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