関西空港のLCC専用国際線新ターミナル「第2ターミナルビル(国際線)」が、1月28日に開業した。当初は関空を拠点とするピーチ・アビエーション(APJ/MM)のみが乗り入れ、3月からは中国の春秋航空(CQH/9C)も使用する。
関空の新ターミナルへ向かう到着初便となったピーチの香港発関空行きMM68便の乗客=17年1月28日6時12分 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
第2ターミナルは、2012年10月28日に開業。これまでピーチが国内線と国際線の全路線で使用してきた。ピーチの国際線が新ターミナルへ移転後も、従来のエリアは同社の国内線のみが利用する。今回の拡張工事により、第2ターミナルの敷地面積は3万6000平方メートル広くなり、6万6000平方メートルになった。
国内初導入となる関空の新LCCターミナル「第2ターミナルビル(国際線)」のウォークスルー型ショッピングエリア=17年1月18日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
拡張により搭乗口は11増えて21となり、国内線は年間550万人、国際線は285万人の合わせて835万人と、従来と比べて約2倍の利用に対応。バスの停留所も、出発と到着ともに2カ所ずつ増やした。
大阪市内などへ向かうリムジンバスは、原則として第2ターミナル発着となり、第1ターミナル経由で目的地へ向かう。また、駐車場は従来より700台多い1600台が止められる。
21カ所となった搭乗口のうち、国内線用が9(拡張前は4)、国内・国際線両用が6(同3)、国際線用は6(同3)。駐機場は、エアバスA320型機やボーイング737型機など小型機の利用を主に想定しているが、国際線用と国内・国際線両用の部分には、エアバスA330型機など中・大型機の乗り入れにも対応しており、最大5機を駐機できる。
28日に開業した関空の新LCCターミナル「第2ターミナルビル(国際線)」。80番から85番搭乗口が国際線用、86番から91番までが国内・国際線両用となる=17年1月18日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
新ターミナルの出国審査後の制限エリアに、国内空港では初めてウォークスルー型ショッピングエリアを設置。免税店や物販店、レストラン、ATM、両替所を設けた。制限エリア内には、ピーチの免税店「Fuchsia by peach」や時計店、ドラッグストア、カフェなど、8店舗が主なテナントとして入る。
保安検査場には、利用者の待ち時間短縮を図る「スマートセキュリティー」システムを国内初導入。手荷物のX線検査レーンの長さを長くし、レーンを通過できる人数を従来の2倍近い1時間あたり300人に増やした。
国際線機能を強化したことで、さらなる訪日外国人の受け入れを目指す。
新ターミナルへの到着初便となったのは香港発MM68便で、午前6時7分(定刻は午前5時50分)に88番スポットへ到着。出発初便は午前7時25分発(同午前7時15分)の高雄行き臨時便のMM6035便、定期便は午前7時52分発(同午前7時50分)のソウル(仁川)行きMM1便となった。MM6035便は85番スポットから、MM1便は86番スポットから出発した。
関空第2ターミナルの旧国際線エリアに掲げられた移転を示す看板を見る利用者=17年1月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
28日に開業した関空新LCCターミナル「第2ターミナルビル(国際線)」=17年1月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
関空新ターミナルの自動チェックイン機に並ぶピーチの乗客=17年1月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
28日に開業した関空新LCCターミナル「第2ターミナルビル(国際線)」=17年1月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
関空新ターミナルの到着初便となったピーチの香港発関空行きMM68便=17年1月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
関空新ターミナルの到着初便となったピーチの香港発関空行きMM68便=17年1月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
関空の新ターミナルへ向かう到着初便となったピーチの香港発関空行きMM68便の乗客=17年1月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
関空に開業した新ターミナルを出るピーチの香港発関空行きMM68便の乗客=17年1月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
関空新ターミナル出発初便の高雄行きMM60535便=17年1月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
コックピットから手を振る高雄行きMM60535便のパイロット=17年1月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
関空新ターミナル出発初便となった高雄行きMM60535便=17年1月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
関空新ターミナルからの出発初便となった高雄行きMM60535便=17年1月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
関空新ターミナルからの出発初便となった高雄行きMM60535便(左)とソウル行きMM1便=17年1月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
関空新ターミナルからの定期便出発初便となったソウル行きMM1便=17年1月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
関空を出発する新ターミナル定期便出発初便となったソウル行きMM1便=17年1月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
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