バニラエア(VNL/JW)は1月1日、LCCでは初めての「初日の出フライト」を成田発着便で実施した。運航機材には、2016年12月に受領した11号機目のエアバスA320型機(180席、登録番号JA11VA)を投入した。
初日の出フライトは、新年にちなみ「JW2017便」と名付けて運航した。募集人数は162人で、幼児1人を含む163人が参加した。関係者ら13人も搭乗し、乗客は176人、乗務員は計6人(運航乗務員2人、客室乗務員4人)。若い女性のグループや家族連れなどグループでの参加も多かったが、1人での参加も多く見られた。
出発前の161番ゲートでは、石井知祥会長や五島勝也社長らが搭乗客を見送った。ゲートでは五島社長や搭乗する山室美緒子副社長らが記念撮影に応じ、石井会長がシャッターを押す姿が見られた。
出発前のセレモニーでは、地上に残った五島社長があいさつ。チケットが発売から1時間30分で完売したことに触れ、「反響の大きさに驚いている。(運航できるのを)心待ちにしていた」と語った。また、「今年の干支・酉年は『取り込む』という言葉にかけて、新しいことを始めるのに縁起のいい年」とし、2月に運航を開始する成田-関西線や函館就航などを紹介した。
JW2017便は、午前5時35分に161番スポットを出発。午前6時2分にB滑走路を離陸した。午前6時21分に館山上空1万6000フィート(4876.8メートル)に到達し、同45分に初日の出を観賞した。乗客はオレンジ色の陽の光を浴び、スマートフォンなどで写真撮影などを楽しんだ。
機内では紅白なますやちらし寿司などの正月弁当を提供。1月から機内販売を開始した日本酒「長命泉」をプレゼントした。また、山室副社長が乗客1人ひとりに搭乗証明書を手渡した。
その後、神奈川・三浦半島沖や真鶴沖を通過し、富士山を上空から観賞。静岡・焼津上空で折り返し、伊豆大島上空などを経由して、午前7時49分に着陸した。
成田帰着後、山室副社長は「お客さまは満足していただけたように感じた」と述べ、来年以降の継続を検討するとした。
関連リンク
バニラエア
2017年の初日の出フライト
・JAL、羽田から初日の出フライト 酉年CAが歴代制服着用(17年1月1日)
・ANA、高度1万3000フィートで御来光 羽田から初日の出フライト(17年1月1日)
・スターフライヤー、羽田で初の無料初日の出フライト 新制服CAがお出迎え(17年1月1日)
バニラエア関連
・バニラエア、成田-セブ就航 国内LCC初、日本発リゾート需要狙う(16年12月25日)
・バニラエア、函館2月就航 国内LCC初、成田と関西から(16年11月22日)
・バニラエア、成田-関西線2月開設 国内全LCCが就航へ(16年11月22日)
・バニラエア、LCC初の「初日の出フライト」(16年11月16日)