シンガポール航空(SIA)は現地時間10月24日、A380型機5機と開発中のA350-900型機20機を追加発注することでエアバスと合意したと発表した。確定発注分の契約額はカタログ価格で総額75億ドル(約6000億円)相当。2017年から順次納入予定で、輸送量の強化と機材刷新を進める。
SIAがA380を発注するのは3度目。A380のローンチカスタマーで、合計発注数は24機となる。すでに19機を欧州や米国、アジア太平洋地域の10都市へ運航している。また、SIAのA350 XWBの合計発注数は倍増し、40機となる。エンジンはA380が英ロールス・ロイス社製トレント900、A350-900は同トレントXWBを採用した。
エアバスはSIAのA340-500型機5機を全機引き取る。A340は13年第4四半期に退役する予定。これにより、シンガポール-ロサンゼルス直行便とニューアーク直行便を運休する。
今回の契約で、SIAは11年に発注したA330-300型機15機と777-300ER型機8機を含めて計68機のワイドボディー新造機の確定発注契約やリース契約をエアバスやボーイングと結んだことになる。68機にはグループ会社のスクート(SCO)が運航する787型機20機の確定発注と、シルクエアー(SLK)の737型機54機は含まれない。
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