エアライン, 空港 — 2016年12月23日 06:10 JST

関西空港、新LCCターミナル1月28日開業へ ウォークスルー免税店導入

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 関西空港と伊丹空港を運営する関西エアポートは12月22日、建設が進むLCC専用の国際線新ターミナル「第2ターミナルビル(国際線)」の開業日を、2017年1月28日に決定したと発表した。

*内覧会の記事はこちら

関空第2ターミナル(国際線)のウォークスルー型ショッピングエリア(関西エアポート提供)

 現在の第2ターミナルは、2012年10月28日に開業。ピーチ・アビエーション(APJ/MM)が国内線と国際線の全路線で使用しており、その他の航空会社は乗り入れていない。今回の拡張工事により、第2ターミナルの敷地面積は3万6000平方メートル広くなり、6万6000平方メートルになる。

 搭乗口は11増えて21となり、国内線は年間550万人、国際線は285万人の利用に対応。バスの停留所も、出発と到着ともに2カ所ずつ増やす。また、駐車場は従来より700台多い1600台が止められる。新ターミナルへはピーチのほか、関空を拠点化した春秋航空(CQH/9C)が乗り入れる。

 出国審査後の制限エリアには、国内空港では初めてウォークスルー型ショッピングエリアを設置。免税店や物販店、レストラン、ATM、両替所を設ける。

 制限エリア内には、ピーチの免税店「Fuchsia by peach」や時計店、ドラッグストア、カフェなど、8店舗がテナントとして入る。店舗面積は1640平方メートルで、このうちウォークスルー型免税店は、66.5%にあたる1090平方メートルになる。

関空第2ターミナルの見取り図。水色が今回開業する国際線部分(関西エアポートの資料から)

 また、新ターミナルの保安検査場には、利用者の待ち時間短縮を図る「スマートセキュリティー」システムを導入。手荷物のX線検査レーンの長さを17メートルとし、国内の空港が採用している7メートルよりも長くする。

 レーンを長くすることで、複数の利用者が同時に使用できるようにする。手荷物を載せるトレーも自動で流れるようにし、レーンを通過できる人数を現在の1時間あたり180人から、2倍近い300人に増やす。

 金属探知機と係員が身体に触れる接触検査によって実施しているボディーチェックに、ボディースキャナーを導入。関西エアポートによると、レーンの改良と合わせて、利用者の待ち時間は従来の3分の1に短縮されるという。関西エアポートでは、保安検査の待ち時間を短縮することで、利用者にショッピングエリアで買い物や食事をしてもらい、非航空系収入の拡大を目指す。

 供用開始を前にした1月18日には、関係者を招いてお披露目式典を開く予定。新ターミナルの正式名称が「第2ターミナルビル(国際線)」となったことにより、既存の第2ターミナルは「第2ターミナルビル(国内線)」に変更する。

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