エアバスは世界中の大学生を対象とした、未来の航空輸送を描く斬新なアイデアを募集するコンテスト「Fly Your Ideas 2017」を開催している。現地時間12月20日には、第2ラウンド(2次予選)に進出する50チームを発表した。日本からは早稲田大学の2チームが進出する。
同コンテストの第1ラウンドには、89カ国から356チーム、5499人が出場。日本の大学からは10チームが参加した。エアバスの技術者や専門家ら60人が審査した。
第2ラウンドには、41カ国57大学の学生202人で構成する50チームが進出。エアバスでは、革新的なアイデアが生まれる重要な要素として、多様性を位置づけており、50チームのうち3分の2が国籍や性別、専攻学科の異なる学生で構成され、52%が男女混合チームとなる。
航空機に直接適用しない自動荷物運搬車や、座席などに関わるアイデア、環境発電、バーチャルリアリティを活用した技術などを選出した。
進出チームの国籍は、中国と香港が9チームでトップ。以下、シンガポールが5チーム、英国が4チーム、豪州とインドネシア、マレーシア、スペインが3チームずつで続いた。第2ラウンドでは、各チームにエアバスの専門家らがつき、100日間でアイデアを発展させる。
5チームを選出する最終ラウンドは2017年5月に開始。トゥールーズのエアバス本社で、アイデアに関する試験や試作品の製作を1週間進める。最優秀チームは5月に発表。最優秀チームには賞金3万ユーロ(約367万円)、2位のチームには1万5000ユーロを贈呈する。
同コンテストは、世界中の大学生を対象に開催。若者たちの想像力を伸ばし、航空輸送の常識を打ち破るアイデアの創出が狙い。2年おきに開催しており、今回で5回目。
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Fly Your Ideas(Airbus)
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