官公庁, 空港 — 2016年11月9日 10:36 JST

ダラス・フォートワース、訪日代表団が日本企業誘致

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 日本企業や観光客の誘致を目的に、米テキサス州北部のダラス市と隣接するフォートワース市から33人の代表団が11月7日から9日まで来日している。

日本企業や観光客誘致のため来日した(左から)ダラス観光局のジョーンズCEO、ダラス・フォートワース空港のドナヒューCEO、フォートワース観光局のジェームソンCEO=16年11月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ダラス・フォートワースの都市圏の経済規模は、ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴに次ぎ4位。トヨタ自動車(7203)が今年後半から来年初頭にかけ、北米本社をダラス北部のプレイノに移転するなど、地元では日系企業の誘致に弾みを付けたい考えだ。

 昨年11月30日には、日本航空(JAL/JL、9201)が2001年に運休した成田-ダラス線を1日1往復の直行便で、14年ぶりに再開。当初は週4往復だったが、今年3月からデイリーに増便した。

 また、ダラス・フォートワース空港を拠点とするアメリカン航空(AAL/AA)も、同路線を1日2往復運航。両社は運賃や運航スケジュールなどで連携する共同事業を展開し、同空港からは米国内のほか、メキシコやブラジルなど中南米への乗り継ぎ客を取り込んでいる。

 ダラス・フォートワースからの直行便は213都市に就航しており、このうち海外が56都市、米国が157都市。同空港のショーン・ドナヒューCEOは、「世界3番目の大きさで滑走路が7本あり、利用者数は10番目。日本からの渡航は通関をフルオートマチックにした」と、日本人利用者の利便性向上に投資したと説明する。

 「昨年ターミナル内にコーチやモンブラン、トゥミ、ロンシャンなどの店舗をオープンさせた。これから半年後には米国最大の免税店をオープンする」(ドナヒューCEO)として、免税店などの整備に約2億円投じていると語る。

 日本からダラス・フォートワースを訪れる旅行者は第7位となる年間2万6000人で、半数がビジネス渡航。2020年には10万人達成を目標に掲げる。また、メジャーリーグのテキサス・レンジャーズには、ダルビッシュ有投手が所属するなど、スポーツ観戦などで通じて観光客の呼び込みも図る。

 ダラス観光局プレジデント兼CEOのフィリップ・ジョーンズ氏は「日本市場にあまり参加していなかった」として、訪日客増加につなげたい意向を示し、フォートワース観光局プレジデント兼CEOのボブ・ジェームソン氏は「著名なホテルはほとんどダウンタウンにあり、街が安全であることも感じてもらえると思う」とアピールした。

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