日本航空(JAL/JL、9201)は11月8日、国内最大級の顧客満足度調査「2016年度版JCSI(日本版顧客満足度指数)調査」のうち、航空会社で構成される「国際航空」のロイヤルティ(継続的な利用意向)部門など計3部門で第1位になったと発表した。前回1位だった顧客満足部門は2位だった。
同調査は、サービス産業生産性協議会が実施。ロイヤルティのほか、顧客期待(利用時の期待・予想)、知覚品質(利用した際の品質評価)、知覚価値(価格への納得感)、顧客満足度、推奨意向(他者への推奨)の6項目を設定し、各項目を7-10点満点の複数設問で調査する。すべてが満点の場合を100点、すべて1点の場合は0点として、業界や企業を多面的に評価する。
JALが1位を獲得したのはロイヤルティと知覚品質、推奨意向の3部門。ロイヤルティは100点満点中73.8点で、4年連続1位を獲得した。知覚品質は76.8点、推奨意向は72.3点だった。
顧客満足の1位はシンガポール航空(SIA/SQ)で77.9点。JALは2位で77.2点だった。3位は全日本空輸(ANA/NH)で76.8点、4位はタイ国際航空(THA/TG)で69.8点だった。このほかの項目別では、顧客期待の1位はANA(76.2点)、知覚価値の1位はシンガポール航空(74.5点)だった。
調査対象となったのは、4社のほかはアシアナ航空(AAR/OZ)、大韓航空(KAL/KE)、デルタ航空(DAL/DL)、ユナイテッド航空(UAL/UA)の計8社。
調査期間は8月17日から9月13日までで、インターネット・モニターを用いた調査。回答依頼は1人1企業・ブランドで、総回答者数2万415人が回答した。
JALが2016年度までの中期経営計画で掲げる目標の一つに、JCSI調査での顧客満足向上がある。2014年度の国際線の顧客満足部門はシンガポール航空に次ぐ2位で、2015年度は初めて1位となった。
一方、国内線の顧客満足度を示す国内航空会社と新幹線で構成される「国内長距離交通」は、スターフライヤー(SFJ/7G、9206)が8年連続で1位を獲得している(関連記事)。
関連リンク
日本航空
サービス産業生産性協議会
JCSI調査
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