ニュージーランド航空(ANZ/NZ)は11月4日、オークランド-関西線を再開した。関西空港からの直行便は、2013年10月に運休して以来3年ぶり。ニュージーランドの夏期にあたる2017年3月26日までの季節便として、水曜と金曜、日曜の週3往復で運航する。
機材をボーイング787-9型機にするなど、運航コストを抑えて再開。運賃もビジネスクラスなど上級クラスは首都圏よりも価格を抑えるなど、競争が激化するオーストラリア経由便を意識した施策を進める。
—記事の概要—
・787-9で週3往復
・上級クラスは安価設定
・ワンブランド維持
787-9で週3往復
機材は同社がローンチカスタマーとなった、ボーイング787-9型機(302席:ビジネス18席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー263席)で、以前就航していたボーイング767-300ER型機(230席:ビジネス24席、エコノミー206席)よりも大型化し、エコノミーの一部に装備する横一列3座席が平らなソファになるシート「エコノミー・スカイカウチ」など、新しい客室装備で訴求していく。
787-9のビジネスクラス「ビジネス・プレミア」は、フルフラットシートを斜めに配置するヘリンボーン配列、プレミアムエコノミーは1列あたり2席-3席-2席配列で、エコノミーのうち14列がスカイカウチとなる。
ニュージーランド航空の日本路線は、既存のオークランド-成田線と再開した関西線を合わせて2路線。成田線の機材は2015年8月から787-9に統一しており、日本路線はいずれも787-9による運航となった。成田線は現在の週7往復を12月1日から週10往復に増便。関西線の週3往復を合せると、日本とニュージーランド間を週13往復することになる。
上級クラスは安価設定
ニュージーランド政府観光局によると、9月までの日本からの入国者数は前年比で13.4%増で、観光目的に絞ると20.6%増加した。
このうち、近畿2府4県(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県)に三重県を加えた2府5県からの入国者数は1万6848人と、ニュージーランド航空が関西線を運休した2013年の1万4244人と比べ、増加傾向にあるという。
クロヴィス・ペリエ日本・韓国地区支社長は、3年前の運休後も「難波のオフィスは維持してきた。西日本からニュージーランドを訪れる人は非常に増えており、計画よりも早めに再開した」と話す。
ペリエ支社長によると、西日本でのニュージーランド航空のシェアは、関西線再開前の時点で
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