全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)は、進展がみられないスカイマーク(SKY/BC)とのコードシェア(共同運航)について、実現に向けて交渉を続けていく意向を示した。
ANAHDは2015年4月22日にスカイマークへの出資を決め、同年5月29日にスポンサー契約を結んだ。コードシェア実施などを掲げたものの、現時点で実現には至っていない。
一方、同社が経営再建に携わったエア・ドゥ(ADO/HD)とソラシドエア(旧スカイネットアジア航空、SNJ/6J)、スターフライヤー(SFJ/7G、9206)の3社とは、ANAがコードシェアを実施している。
ANAHDの平子裕志・取締役執行役員(財務企画・IR部・施設企画部担当)は、10月31日に開かれた2016年4-9月期決算の発表会見で、「(共同運航を実施する)3社とはWIN-WINの関係で続いてきている。事業環境は昨年から今年は良い環境だが、今後燃油費の上昇や需要環境の変化が起きた際に、コードシェアは大きな効果を発揮する」として、「実現に向けて交渉していきたい」と語った。
一方、今年3月に民事再生手続きが集結したスカイマークの搭乗実績は、9月の搭乗率が同月で過去最高を記録するなど、好調な状態が続いており、両社の関係者からは「交渉はまったく進んでいない」との声も漏れ聞こえてくる。スカイマークの佐山展生会長は「(コードシェアで)売れる席があまりない状態だ」として、ANAとの関係を維持していく上で、コードシェアは必須ではないとの考えを示している。
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スカイマーク
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