ANAホールディングス(9202)と資本・業務提携の契約を締結したベトナム航空(HVN/VN)は10月30日から、同社客室乗務員の全日本空輸(ANA/NH)便への乗務を開始した。ANA機内では、ベトナム語での案内や機内アナウンス、通訳などを担当する。
1便につき、客室乗務員1人が乗務する。利用客のベトナム語を英語に翻訳し、ANAの客室乗務員に伝える。乗務する客室乗務員は、日本語は理解しない。
初日の30日は、午前7時30分ホーチミン発のNH834便成田行きで乗務を開始する。また、午後7時5分成田発のNH833便ホーチミン行きにも乗務する。
ANAのベトナム便ではこれまで、ベトナム語の定型アナウンスを自動音声で放送していた。
ANAの客室乗務員は、ベトナム航空便には乗務しない。
ANAのベトナム便は、1日1往復ずつ運航する羽田-ハノイ線と、成田-ホーチミン線の2路線。このうちホーチミン線は10月30日から1日2往復に増便する。
両社は30日から、ANAのベトナム行き2路線と、ベトナム航空の日本行き10路線を対象にコードシェア(共同運航)を開始。このほか両国の国内線でも実施し、それぞれの便名を付与する。ベトナム航空がこれまで展開していた日本航空(JAL/JL、9201)とのコードシェアは、10月29日で解消した。
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