ボーイングは現地時間10月26日、スイス インターナショナル エアラインズ(SWR/LX)から777-300ER型機を1機追加受注したと発表した。カタログ価格で3億3960万ドル(約354億6100万円)。
スイス インターナショナル エアラインズはこれまで、同型機を9機発注済み。今回の発注で計10機を発注することになる。初号機(登録番号HB-JNA)は1月29日に受領。社員2500人以上の顔写真を使った特別塗装を施し、3月27日からの夏ダイヤで運航を開始した。7月までに計6機を受領し、エアバスA340-300型機からの機材更新を進めている。
777-300ERの座席数は340席(ファースト8席、ビジネス62席、エコノミー270席)。機内無線LANを導入した。現行のA340-300は219席(ファースト8席、ビジネス47席、エコノミー164席)で、777-300ERの導入により、1便あたりの提供座席数はA340-300よりも約100席増える。1座席あたりの運航コストは25%減、1座席あたりの燃費は23%減となる。また、ペイロードは12%、貨物搭載量は18%増える。
同社の長距離用機材は、A340-300が12機とA330-300が14機。近距離用機材は、A319とA320、A321、ボンバルディアCS100型機、アブロRJ100型機を保有している。
ボーイングの受注リストによると、2016年は9月末現在、777-300ERを2社から計10機受注している。1月に中国国際航空(エアチャイナ、CCA/CA)から6機、3月にユナイテッド航空(UAL/UA)から4機を受注し、直近では10月にカタール航空(QTR/QR)から10機を受注している。
関連リンク
スイス インターナショナル エアラインズ
Boeing
ボーイング・ジャパン
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