ハワイアン航空(HAL/HA)は10月25日、ホノルル-成田線に12月から導入する新ビジネスクラスのシートを、成田空港で日本の報道関係者向けに公開した。
*写真特集はこちら。
フルフラットシートを採用した新しいビジネスクラスは、エアバスA330-200型機に導入。イタリアのシートメーカー、オプティメレスとの共同開発で、ポルトローナ・フラウ製の皮など高級素材を採用する。夫婦や恋人同士、家族連れの利用を想定し、シート配列は1列2-2-2席で計18席とした。
新シートは長さ193センチ(76インチ)、幅52センチ(20.5インチ)のフルフラット・ベッドになる。竹をイメージしたディバイダー(仕切り)などでプライバシーを確保しながらも、隣席と話しやすいようにした。
シートには大型タブレットが付属しており、乗客が手もとで使用したり、据え置いて使える。電源コンセント1つと、充電用USB端子を2つ用意した。
新仕様機は既存機より16席減の278席で、ビジネス18席、プレミアムエコノミー68席、エコノミー192席の3クラス構成。ビジネスクラスとプレミアムエコノミーの間には星座模様のパネルを設け、ハワイらしい大地や砂、海をモチーフとした自然なデザイン、天然素材を取り入れたという。
アメニティキットは、ハワイのデザイナーであるシグ・ゼーンと提携。ハワイの花「アウリイラニ・レフア」をモチーフとする花柄をあしらった、キルト毛布とマルチクッションを製作した。ビジネスクラスでは、歯ブラシやリップスティック、ハンド・ボディローション、保湿ミスト、竹製のくし、スリッパを模したデザインの機内用靴下を提供する。
新仕様への改修初号機(登録番号N385HA)は、5月23日に受領。日本路線には、12月5日の成田発ホノルル行きから投入する。ホノルル-ブリスベン線、オークランド線にも導入し、12月13日からはホノルル-シドニー線に投入する。現在は2機で年内に最大6機体制とし、2017年に全23機の改修を終える。
ハワイアン航空の日本路線は現在、成田線のほかにホノルル-羽田線、関西線、札幌線の4路線。現地時間12月20日からはコナ-羽田線が週3往復で就航する。機材はボーイング767-300ER型機で運航する札幌線を除き、A330-200を使用している。
2017年夏までには、A330で運航する日本路線はすべて新仕様機に置き換える。
*写真特集はこちら。
関連リンク
ハワイアン航空
・ハワイらしさ追求した新シート 写真特集・ハワイアン航空ビジネスクラス(16年10月29日)
・ホノルル空港の混雑緩和、ハワイアン航空社長「容量増強と近代化要請続ける」(16年10月26日)
・ハワイアン航空、A330neoを19年受領開始(16年10月25日)
・ハワイアン航空、成田便にビジネス新シート 12月から(16年10月7日)
・ハワイアン航空、成田-ホノルル開設「乗った瞬間ハワイ体験できる」(16年7月23日)
・ハワイアン航空、羽田-コナ12月から 週3往復、ホノルル週4往復(16年7月8日)
・米運輸省、羽田昼間便に4都市 新規はミネアポリス(16年7月21日)
・ハワイ州新知事、コナ空港の再国際化要望 ホノルル混雑緩和で(14年12月24日)