デルタ航空(DAL/DL)は、エアバスA350-900型機を2017年に受領開始後、早期に日本路線へ投入する。個室タイプの新ビジネスクラスが特徴で、長距離路線を飛ぶボーイング747-400型機などを置き換える。
デルタ航空は2014年11月、A350のうち標準型となるA350-900を25機発注。初号機は2017年秋に受領する見込みで、世界で初めてビジネスクラスにスライド式ドアを設け、個室空間を用意する。
同社は長距離国際線に投入している747-400や一部の777の後継機として、A350-900をアジア路線に導入する。747は、2017年までに退役させる計画を進めている。
森本大・日本支社長は10月20日、A350の投入計画についてAviation Wireに対し、「距離を飛ばせるので、アジアをかなり意識して発注している。日本配分は最初からだ」と述べ、引き渡し開始から早い段階で、日本路線へ投入する意向を示した。
1席ごとにドアが付く新ビジネスについて、森本支社長は「通路を通る人に寝顔を見られない設計になっており、従来のビジネスクラスとは違う」と強調。「国際線のビジネスクラスを、デルタは最初にすべてフルフラットにした。おそらく他社も同じようなシートを導入すると思うが、デルタのビジネスクラスは第2ステージに入っており、導入スピードは圧倒的に速い」と語り、他社との差別化に自信を見せた。
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デルタ航空
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