9月25日午後6時42分ごろ、全日本空輸(ANA/NH)の成田発台北(桃園)行きNH823便(ボーイング767-300ER型機、登録番号JA616A)が、左エンジンを停止した状態で成田へ緊急着陸した。乗客180人と乗員11人にけがはなかった。
ANAによると、NH823便は午後5時36分に出発。離陸から10分後、2基ある米GE製CF6エンジンのうち左エンジンで異常が発生した。同便は着陸の優先権を行使して午後6時42分に緊急着陸し、同50分に到着した。煙や臭いは出ていなかったが、原因は調査中だという。
乗客はその後、別の機材(767-300ER、JA618A)に乗り換え、3時間49分遅れとなる午後9時29分に出発した。
ANAでは、ボーイング787型機でエンジンの不具合が発生。8月に国内線の一部で欠航が発生した。
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