あす10月9日から14日までポートメッセなごや(名古屋市港区)と中部国際空港(セントレア)で「2012年国際航空宇宙展」(ジャパン エアロスペース2012/JA2012、主催:一般社団法人 日本航空宇宙工業会)が開催される。4年に一度開かれる同展は、業界日(トレードデー)の9日から11日まではポートメッセで開催、一般公開日(パブリックデー)の12日から14日までは両会場で行われ、12日は業界日併催となる。
事務局が2日に発表した出展状況によると、世界33の国・地域から機体メーカーや部品メーカーなど計665社・団体が出展。三菱航空機が次世代リージョナルジェット機MRJの客室モックアップを展示するほか、ボーイングは787型機の模擬コックピットをブースに出展する。
MRJの客室モックアップには、これまでのエコノミークラスのシートのほか、新たにプレミアムクラスのシートやギャレー(厨房設備)、ラバトリー(化粧室)も設置されており、最新状態での公開は日本初となる。
セントレアで12日から行われる地上展示は、民間機がボーイング・ドリームリフターなど固定翼機12機と、海上保安庁のベル212など回転翼機5機。陸海空3自衛隊からはT-4やUH-1、SH-60Jなど固定翼機と回転翼機を各3機ずつ展示する。
12日からの飛行展示の予定は、民間機は前日11日に各空港から、自衛隊機は12日午前8時から10時までに各基地から飛来する。展示機は12日から14日までの展示後、順次各空港や基地へ帰投する。航空自衛隊のブルーインパルスによる展示飛行は、13日正午すぎにリハーサルが、14日正午すぎに本番が行われる予定。
同展開催に伴いセントレアの駐車場が混み合うことが予想されるため、空港島の内外に特設駐車場が用意される。空港島内は有料で1000円となっており、12日から14日まで会場近くに開設。空港島外は無料で13日と14日のみ開設し、空港行きの無料シャトルバスが運行される。
目標入場者数は、業界日が1万1000人、一般公開日が5万人。開催時間はポートメッセなごや会場が午前10時から午後5時まで、セントレア会場が午前10時から午後4時まで。
入場料は、業界日の1日券は1700円(前売り1500円)、通し券が6000円(同5000円)。一般公開日の1日券は、大人が1200円(同1000円)、中高生が600円(同500円)。12日から14日までの期間中有効のフリー券は前売りのみで、大人が1800円、中高生が900円。一般公開日の入場券は2会場有効。
地上展示機
民間機(企業・団体名、機種、製造メーカー)
・固定翼機
1. ボーイング ドリームリフター ボーイング
2. DAS 三菱式MU-300型機 三菱重工業
3. 栃木県航空協会 富士FA-200 富士重工業
4. 宇都宮フライングクラブ 富士FA-200 富士重工業
5. JAXA セスナサイテーション・ソブリン セスナ
6. 航空局 グローバルエキスプレス ボンバルディア
7. 中日新聞社 リアジェット31A リアジェット
8. 朝日航洋 セスナ式560型サイテーションV セスナ
9. ジャプコン WACO WACO
10. 岡山航空 C172 セスナ
11. スカイクリエーション アロー パイパー
12. 中日本航空 セスナ式ビーチ200型 セスナ
・回転翼機
1. 名古屋市消防局 AS365 N3 ユーロコプター
2. 海上保安庁 中部空港基地 ベル212 ベル
3. スカイクリエーション R-22 or R-44 ロビンソン
4. ユーロコプタージャパン EC135 ユーロコプター
5. 川崎重工業/セントラルヘリサービス BK117 川崎重工業
自衛隊機(所属、機種、製造メーカー)
・固定翼機
1. 航空自衛隊 築城基地 T-4 川崎重工業
2. 航空自衛隊 美保基地 C-1 川崎重工業
3. 航空自衛隊 岐阜基地 T-7 富士重工業
・回転翼機
1. 陸上自衛隊 明野駐屯地 OH-1 川崎重工業
2. 陸上自衛隊 八尾駐屯地 UH-1 富士重工業
3. 海上自衛隊 小松島基地 SH-60J 三菱重工業
関連リンク
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