日本航空(JAL/JL、9201)と日本経済大学(福岡県太宰府市、都築学園グループ)は8月5日、教育連携協定を締結した。教育・研究などの分野で連携し、航空業界に対する理解を学生に深めてもらい、空の職業に進む人材育成にもつなげていく。
JALは2014年7月31日に関西外国語大学と包括的産学連携協定を結んだことを皮切りに、6つの大学と協定を締結。日本経済大は7校目、九州では2校目となった。
日本経済大は、1968年に第一経済大学として開学。2007年に福岡経済大学に名称変更し、2010年に現在の日本経済大学となった。校舎は太宰府市のほか、東京・渋谷と神戸・三宮の3カ所にある。
今回の協定は今年に入り、日本経済大からJALへ働きかけた。都築明寿香学長は「大学や地域で航空業界への理解と関心を高めていきたい」と語った。「20カ国以上から留学生を受け入れており、全国で3位。留学生が日本で働いてくれることを重視している」と述べ、日本人の学生とともに、3校舎合わせて3000人が学ぶという留学生にも、航空業界に対する理解を深めてもらう。
JALの溝之上正充九州・山口地区支配人は、「10月14日に航空業界について講演し、華やかに見えるが、見えないところの努力で飛行機を飛ばしていることを知って欲しい。航空業界への親しみや興味を持ってもらえるようにしてきたい」と語った。今後の講義内容は大学側の要望もヒアリングし、空港での業務体験なども検討していく。
都築学長によると、同大は2017年4月に「エアラインマネジメントコース」の新設を検討しているという。同コースでは、客室乗務員や地上旅客係員を目指す学生を集め、航空会社間のアライアンスの仕組みなども、講義で取り上げていく計画だという。
・スターフライヤー、CAがチャーター便で機上講義 九産大と(15年7月6日)