@Aviation_Wire
Aviation Wire
RSS
エアバスは、CFMインターナショナル製新型エンジン「LEAP-1A」を搭載したA320neo（登録番号TC-NBA）をトルコのLCC、ペガサス航空（PGT/PC）に現地時間7月19日に引き渡した。同エンジン搭載型のA320neoを受領するのは、ペガサス航空が初めて。
LEAP-1Aを搭載したペガサス航空のA320neo＝16年7月 PHOTO: Christian Brinkmann/Airbus
A320neoは、LCCなどに人気の小型機A320の派生型で、燃費を向上した新型エンジンを搭載。LEAP-1Aのほか、米プラット・アンド・ホイットニー（PW）製PW1100G-JMエンジンを選択できる。メーカー標準座席数が1クラス156席のA319neoと、180席のA320neo、236席のA321neoの3機種で構成する。
PW1100Gを搭載したA320neo初号機（登録番号D-AINA）は、今年1月20日にルフトハンザ ドイツ航空（DLH/LH）へ引き渡された。当初はカタール航空（QTR/QR）へ2015年末に納入予定だったが、PW1100Gの性能上の問題により延期され、ルフトハンザが初納入となった。PW1100Gの問題は今秋にも解消する見通し。
A320neoの初飛行は、PW1100G搭載機が2014年9月25日、LEAP-1A搭載機は2015年5月19日。PW1100G搭載機は2015年11月に、LEAP-1A搭載機は2016年5月に、EASA（欧州航空安全局）とFAA（米国連邦航空局）から型式証明を取得している。
ペガサス航空は1990年設立。当初はチャーター便を運航していた。定期便の運航は2005年に開始。イスタンブールのサビハ・ギョクチェン空港を拠点とし、アンカラやイズミール、アンタルヤなどトルコ国内のほか、ロンドンやアムステルダム、バルセロナなど欧州各地、ドバイやテヘラン、バグダッドなど中東各地に乗り入れている。
同社は2012年12月、A320neoファミリーを75機確定発注している。内訳はA320neoが58機、A321neoが17機。
LEAP-1Aを搭載したペガサス航空のA320neo＝16年7月 PHOTO: Christian Brinkmann/Airbus
関連リンク
Airbus
エアバス・ジャパン
Pegasus Airlines
・A320neo、LEAP機も型式証明を同時取得 EASAとFAAから（16年6月1日）
・A320neo納入遅れ、今秋解消へ（16年5月31日）
・エアバス、A320増産へ 月産60機、ハンブルクに第4ライン新設（16年5月30日）
・A321neo、初飛行に成功 LEAP-1Aエンジンで（16年2月10日）
・A320neo、LEAP-1A搭載機が初飛行 CFMの新エンジン（15年5月20日）
・エアバス、A320neoの初飛行成功（14年9月26日）
・エアバス、A320neo初号機ロールアウト（14年7月2日）
・ペガサス航空、A320neoなど最大100機発注へ（12年12月19日）