エアバスは現地時間7月14日、ノルウェーのLCC、ノルウェー・エアシャトル(NAX/DY)がA321neoの航続距離延長型「A321LR」を30機選定したと発表した。100機発注しているA320neoのうち、30機をA321LRに機種変更する。同社はA321LRを運航する最初のLCCとなる。
座席数は1クラス220席程度となる見込み。
A321LRはA321neoの最大離陸重量(MTOW)を97トンに引き上げたタイプ。最大離陸重量と燃料積載量の増加で、長距離路線でペイロード(有償搭載量)を増やすことができ、航続距離を約7408キロ(4000海里)に延長する。単通路機としては最長の航続距離となり、大西洋路線にも投入できるようになる。燃料タンクは機体前部の床下に増設する。
A321neoの場合、航続距離は約6760キロ(3650海里)。大西洋路線ではロンドン-ニューヨーク間はおよそ8時間となる。
A321LRは長距離路線への導入を想定。客室にはゆったりとした座席配置が可能になったオプション「キャビン・フレックス」も設定する。扉を左右に1つずつ追加し、前方の非常口部分に座席を配置するもので、より多くの座席を設定できるようにした。従来のA321neoは1クラス240席を設定しているが、2クラス合計で206席を搭載できるようになる。初号機の引き渡しは2019年を予定している。
ローンチカスタマーはロサンゼルスを拠点とする航空機リース会社エアリース・コーポレーション(ALC)で、2015年3月に30機を確定発注している。
関連リンク
Airbus
エアバス・ジャパン
Norwegian
・ALC、A330-900neoを25機正式発注 A321neo派生型は30機(15年3月11日)