ボーイングは現地時間7月12日、ロシアのヴォルガ・ドニエプルグループから貨物型の747-8F型機を計20機追加受注したと発表した。グループ会社のエアブリッジ・カーゴ航空(ABW/RU)と英カーゴロジックエアが運航する。同機は2016年3月に匿名顧客から4機を受注して以来3カ月ぶりとなる。
エアブリッジ・カーゴはヴォルガ・ドニエプル航空(VDA/VI)が定期貨物部門として2004年に創設。747をロシアで初めて使用した航空会社で、747-8Fの同社向け初号機を2012年1月26日に受領している。日本には成田に乗り入れている。747-8Fは747-400からの機材更新で導入する。
カーゴロジックエアは今年2月、ロンドン郊外のスタンステッド空港を拠点に運航を開始した。
747-8は旅客型の747-8「インターコンチネンタル」と貨物型の747-8Fがある。6月末現在、合計で125機を受注している。内訳は747-8が51機、747-8Fが74機。引き渡し済みの機体は747-8が41機、747-8Fは63機の計104機で、受注残はそれぞれ10機、11機の計21機となっている。
2015年11月には747-8の累計納入数が100機に到達。エアブリッジ・カーゴ航空に747-8Fを2機引き渡したことで達成した。
ボーイングは需要鈍化により747-8の減産を決定。これまでの月産1.3機から、2016年3月に月産1機に、9月には0.5機と段階的に減らす。
関連リンク
Boeing
ボーイング・ジャパン
Volga-Dnepr Group
・米空軍とボーイング、次期747-8大統領専用機で初契約(16年2月1日)
・ボーイング、747-8減産へ 9月から月産0.5機(16年1月22日)
・ボーイング、100機目の747-8納入 エアブリッジ・カーゴに2機(15年11月21日)