三菱航空機が開発を進めるリージョナルジェット機「MRJ」の量産初号機が、最終組立工程に入った。6月29日には、胴体部品を最終組立工場に出荷。2018年中ごろに、ローンチカスタマーのANAホールディングス(ANAHD、9202)への引き渡しを目指す。
MRJは三菱航空機が開発し、製造は親会社の三菱重工業(7011)が請け負う。愛知県の飛島工場で製造した胴体を、県営名古屋空港(小牧)に隣接する最終組立工場に搬入。胴体結合などの最終組立に着手する。
最終組立工場は2016年3月に竣工。胴体のほか、飛島工場で製造する主翼、三重県の松坂工場が手掛ける垂直尾翼や水平尾翼などを結合し、機体として完成させる。
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