日本航空(JAL/JL、9201)は6月27日、新千歳空港に新設する国内線最上級ラウンジ「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」と、リニューアルオープンするラウンジ「サクララウンジ」を報道関係者に公開した。29日に開業する。
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滑走路を一望
新千歳のラウンジは、国内線ターミナルの改修工事により、2015年11月4日から閉鎖していた。リニューアルに伴い、場所は従来の2階から3階へ移転。広さは二つのラウンジを合わせて従来の2倍の広さとなった。また、これまで窓がなかったが、ほぼすべてのエリアに窓を配し、滑走路を一望できる開放的なラウンジに仕上げた。
新設したダイヤモンド・プレミアラウンジは、羽田空港に次ぐ2カ所目。マイレージサービス「JALマイレージバンク(JMB)」の最上位であるダイヤモンド会員と、上位会員制度「JALグローバルクラブ(JGC)」のプレミア会員、国内線ファーストクラスの乗客が対象。ラウンジに直結する専用チェックインカウンターを設け、保安検査場もリニューアルした。
インテリアは「日本のたたずまい」をデザインコンセプトに、羽田空港の国際線ラウンジも手掛けたインテリアデザイナーの小坂竜氏がデザイン。日本の素材を活かしながらも、現代的な空間に仕上げた。全体のデザインを一新し、ブランドの統一を図った。
JALによると、今後改修するラウンジは新千歳のものをベースとしていくという。
一部の席を除き電源コンセントを設けたほか、機内に持ち込めるサイズのキャリーバッグを収納できるスペースを新たに用意した。
ダイヤモンド・プレミア新設
ダイヤモンド・プレミアは52席で、メインエリアとダイニングエリアの2エリアで構成。くつろぎと収納機能を両立し、中央にソファを神輿(みこし)状に配置した。また、1席ごとのプライバシーも確保した。窓側席にはカウンター席や、2人利用を想定したペアシートなども用意した。
ダイニングには、かまどのようなダイニングテーブルを中央に配し、羽田と同じくブッフェ形式で軽食メニューを用意する。
飲食サービスも充実させる。国際線ラウンジで好評のJALオリジナルカレーをベースにした「JAL特製焼きカレーパン」をはじめ、スープ、味噌汁を新たに提供。これまで提供していたおにぎりとパンは終日提供する。
サクララウンジは101席で、4エリア構成。ダイニングでは、竹ひごをモチーフにした照明と手荷物をかけられるカウンターテーブルを中央に配置した。家族連れなどグループでの利用にも向いたエリアでは、3人が座れる横長のソファやテーブル席を用意している。
今後はダイヤモンド・プレミアラウンジが未設置の福岡空港と伊丹空港にも、施設拡充を進める。
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関連リンク
日本航空
写真特集・滑走路一望するJAL新千歳ラウンジ
ダイヤモンドプレミア編 新デザイン初の最上位ラウンジ(16年6月29日)
サクララウンジ編 出張も旅行も対応する4エリア(16年7月3日)
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