エアライン, ボーイング, 機体 — 2016年6月3日 13:30 JST

ユナイテッド航空、シンガポール直行便就航 787-9で16時間

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 ユナイテッド航空(UAL/UA)は、米航空会社の運航便では最長となるサンフランシスコ-シンガポール線の直行便の運航を、現地時間6月1日に開始した。同路線の開設に伴い、成田-シンガポール線を2日に運休した。

飛行時間は16時間

サンフランシスコ-シンガポール線を787-9で開設したユナイテッド航空(同社提供)

 運航機材はボーイング787-9型機で、8446マイル(約1万3593キロ)を飛行する。座席数は計252席(ビジネス48席、エコノミー204席)で、エコノミーのうち88席が足もとが広い「エコノミープラス」となっている。

 シンガポール行きUA1便は、サンフランシスコを午後11時25分に出発し、翌々日の午前6時45分に到着。飛行時間は16時間20分となる。サンフランシスコ行きUA2便は、シンガポールを午前8時45分に出発し、同日午前9時15分に到着する。飛行時間は15時間30分。

 ユナイテッド航空では、サンフランシスコ-シンガポール間を直行便で結ぶことで、他社の経由便よりも最大4時間短縮できるとしている。

北米への唯一の直行便

サンフランシスコ-シンガポール線の路線図(Aviation Wire作成)

 同路線は、シンガポールから北米への唯一の直行便となる。2004年から2013年まで、シンガポール航空(SIA/SQ)がロサンゼルスとニューヨークに直行便を運航していた。運航機材はエアバスA340-500型機。

 エアバスとシンガポール航空は2015年10月、航続距離を延長したA350-900「A350-900ULR(Ultra-Long Range、超長距離)」をローンチ。飛行時間が19時間に伸び、シンガポール航空は米国への直行便に導入する。A350-900ULRを投入すると、シンガポールからニューヨークまで飛行できるようになる。

成田-シンガポールは運休

 サンフランシスコ-シンガポール線を開設する一方、成田-シンガポール線を運休。成田発の最終便は6月1日、シンガポール発の最終便は翌2日に運航した。

 運航機材はサンフランシスコ-シンガポール線同様、787-9を使用していた。シンガポール行きUA803便は成田を午後5時50分に出発。成田行きUA804便はシンガポールを午前6時10分に出発していた。飛行時間はUA803便が7時間15分、UA804便が7時間10分だった。

 ユナイテッド航空は、シンガポール発着の第三国路線を成田便のほか、香港便(UA895/896便)の計2路線を運航。香港便の運航は継続する。

運航スケジュール
UA1 サンフランシスコ(22:55)→シンガポール(翌々日06:15)
UA2 シンガポール(08:45)→サンフランシスコ(09:15)

運休便の運航スケジュール
UA803 成田(17:50)→シンガポール(翌日00:05)
UA804 シンガポール(06:10)→成田(14:20)

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ユナイテッド航空

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