バニラエアらLCC 8社、航空連合設立　アジア太平洋路線を一括選択

　バニラエア（VNL/JW）らアジア太平洋地域のLCC 8社は5月16日、航空連合「バリューアライアンス（VALUE ALLIANCE）」を設立したと発表した。乗り継ぎ経路や運賃を加盟各社の路線から一括で選択できるようにする。

LCC各社と航空連合「バリューアライアンス」を設立したバニラエア＝16年4月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　設立したのはバニラエアのほか、セブパシフィック航空（フィリピン、CEB/5J）とチェジュ航空（韓国、JJA/7C）、ノックエア（タイ、NOK/DD）、ノックスクート・エアライン（タイ、NCT/XW）、スクート（シンガポール、SCO/TZ）、タイガーエア（シンガポール、TGW/TR）、タイガーエア・オーストラリア（TGW/TT）の計8社。加盟各社経由でバリューアライアンスのウェブサイトに接続することで、乗り継ぎルートや運賃などを表示する。システムは英エア・ブラック・ボックス社（Air Black Box、ABB）が構築した。

　このうちノックエアとスクート、ノックスクートの3社は、ABBのシステムを導入済みで、乗り継ぎルートなどの提供を開始している。そのほかの加盟各社でも数カ月内にサービスを開始する見込み。

　システムでは航空券のほか、座席指定や追加手荷物、機内食などの付帯サービスも購入できる。

　バリューアライアンスは、アジア太平洋地域の160以上の都市に就航することになる。運航機材はエアバスA320型機など計174機。2015年は、17カ所の拠点から4600万人以上が利用した。

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