日本航空(JAL/JL、9201)グループのジェイエア(JAR/XM)は、5月10日から新型機のエンブラエル190(E190)型機を就航させた。ブラジル製エンブラエル社製のリージョナルジェット機で、国内の航空会社がE190を導入するのは初めて。
初号機(登録番号JA241J)は4月24日、ジェイエアの拠点である伊丹空港へ到着した。最初の路線は伊丹-鹿児島線で、10日朝の伊丹発鹿児島行きJL2401便が定期運航の初便となった。
クラスJには1人席も
E190はブラジルのエンブラエル社製で、国内の航空会社が導入するのは初めて。ジェイエアが2009年2月から導入しているエンブラエル170(E170)型機が1クラス76席なのに対し、E190は2クラス95席。上級シートの「クラスJ」が15席(1列1席+2席)と普通席80席(1列2席+2席)で、リージョナル機にクラスJを初導入した。クラスJに1人席は、出張で利用するビジネスマンに人気を呼びそうだ。
シート素材は、JALの国内線新仕様機「JAL SKY NEXT(JALスカイネクスト)」と同等のものを採用。両クラスとも黒の本革シートで、JALグループの国内線用機材では初めて、パソコンなどが充電できる電源コンセントを全席に完備(普通席は2席共用)している。
シートピッチはJALの国内線機材と同様、クラスJが38インチ(約96.5センチ)、普通席が31インチ。E170やE190の指定メーカーである、ゾディアック・カリフォルニアが製造している。
2016年度末には、Wi-Fiを利用した無料ビデオ番組サービスを開始予定。乗客が手持ちのスマートフォンやタブレット、ノートパソコンなど無線LAN対応機器を使い、ビデオ番組を視聴できるようにする。すでにE170では、9号機(登録番号JA219J)で4月下旬からサービスを開始している。
胴体はE170と比べて全長が6.3メートル長い36.2メートル、全幅が2.7メートル広い28.7メートル。エンジンはE170が推力5900キロのGE製CF34-8Eを2基だったのに対し、E190は推力7757キロのCF34-10Eを採用している。航続距離は3000キロとE170より400キロ伸びた。
JALは2014年8月28日、E190と追加発注となるE170の2機種合計で確定発注15機、オプション契約12機の最大27機を導入する契約を結んだ。2016年度は、E190を5機受領する。2号機(JA242J)の運航開始は7月、3号機(JA243J)は9月就航を予定している。また、三菱航空機のMRJも32機発注済み。
今後はE170とE190合計32機で、エンブラエル機にいったん統一し、2021年から7年程度かけてMRJへの置き換えを進めていく計画。E190は今後10年の戦略機材となる。
写真特集第2回目は、機内の様子を掲載する。
*写真は25枚(クラスJ→普通席→シート詳細の順)。
*第1回到着編はこちら。
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