ボーイングは、737 MAXの試験飛行を米国外で初めて実施した。南米・ボリビアで、高地での離着陸をテストした。
同国の中心都市・ラパス近郊のエル・アルト国際空港で実施した。同空港の高度は4050メートル。富士山よりも高所に位置している。
737の発展型で新型エンジンを採用した737 MAXは、標準型「737 MAX 8」の飛行試験初号機(登録番号N8701Q)が1月29日に初飛行。737を製造する米シアトルのレントン工場に隣接するレントン市営空港から離陸し、2時間47分の初飛行に成功した。
飛行試験はこれまで製造した3機で実施。100回以上の試験を終了している。4機目の試験機も数週間以内に初飛行する見込み。
737 MAXファミリーは、今回初飛行した標準型となる737 MAX 8(1クラス最大189席)と、同機をLCC向けに座席数を増やした737 MAX 200(200席)のほか、1クラス最大149席の737 MAX 7、同220席の737 MAX 9の計4機種で構成する。
ローンチカスタマーである、サウスウエスト航空(SWA/WN)への737 MAX 8の量産初号機引き渡しは、2017年7-9月期(第3四半期)を計画している。737 MAX 9は2018年、737 MAX 7は2019年に、初号機を引き渡す見通し。
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