日本航空(JAL/JL、9201)は、地方と共同で観光振興や農水産物を取り上げる「新・JAPAN PROJECT(ジャパンプロジェクト)」の第59弾として、愛媛県の南予地方を5月から取り上げている。
国内線ファーストクラスでは、 道後温泉にある老舗旅館「ふなや」の料理長の久保田昌司(くぼた・しょうじ)氏が夕食メニューを監修した。ふなやは江戸時代初期の寛永年間の創業で、1500坪の日本庭園を有する由緒ある旅館。温暖な気候や海に恵まれた愛媛の食材を使ったメニューを用意する。また、空港の国内線ダイヤモンド・プレミアラウンジでは、愛媛県の銘菓を揃えた。
5月上旬は、「媛っこ地鶏」照焼き伊予柑風味、中旬はみかん果皮を配合したエサで育った真鯛「みかん愛たい」と皐月(さつき)の野菜炒め、下旬はみかんジュース粕が配合されたエサで育つ「ふれ愛・媛ポーク」の塩蒸しなど、地元の味を提供。俵ごはんは県産のコシヒカリを使用する。
茶菓は、1867年(慶応3年)創業の山田屋が、門外不出で守り続けた秘伝の製法で作るという「山田屋まんじゅう」を提供。日本酒は、八幡浜市にある川亀(かわかめ)酒造の「川亀純米大吟醸」を用意する。フルーティーな香りとやさしい米の甘みが広がる味だという。
機内誌や機内ビデオ、JALカード会員誌、訪日外国人向け情報案内サイト「JAL Guide to Japan」でも、愛媛の観光情報や名産品の情報を発信していく。世界26地域で展開するGuide to Japanでは、英語と中国簡体字、香港繁体字、台湾繁体字、フランス語、ドイツ語、ロシア語で案内する。
7月31日までに松山空港を発着するJALグループ全路線の利用者には、抽選で1000マイルを100人に、JALマイレージバンク「温泉マイル」提携旅館「大和屋本店」の1泊2食付き宿泊券を1組2人にプレゼント。応募する際は、期間中にフライトマイル積算対象運賃で搭乗し、専用サイトから申し込む。
また、JALマイレージバンク(JMB)のマイルと商品を交換できる、JALと三越が共同で運営する「とっておきの逸品」では、愛媛の特産品や名物を用意。瀬戸内セット(鯛の味噌漬・鯛めし・たこめし)、宇和島ゴールド(愛媛県宇和島産の柑橘類)、木箱入りさくら染めタオルセット、今治謹製オーガニックパイルタオルセット、今治極上タオルバスタオル2枚セットで、それぞれ1万マイルで交換する。申し込み期間7月31日まで。
グループのジャルパックでも、観光列車に乗車するツアー「観光列車伊予灘ものがたりで浸るえひめ南予の旅 3日間」を販売している。
ジャパンプロジェクトは2011年5月にスタートした地域活性化プロジェクト。機内誌や機内ビデオ、機内食などを通じて「日本のすばらしさ」を発信している。4月からは新ジャパンプロジェクトにリニューアルし、従来の地域プロモーションに加え、訪日客や国内の観光客の送客増加を狙う。第1弾となる第58弾では、三重県を特集した。
関連リンク
新・JAPAN PROJECT(日本航空)
・JAL、訪日増狙い“ジャパンプロジェクト”刷新 4月は三重特集(16年4月5日)