三菱航空機は4月21日、開発中のリージョナルジェット機「MRJ」の飛行試験2号機(登録番号JA22MJ)について、5月から走行試験と飛行試験を始める方針を明らかにした。初期段階の飛行試験を終えた初号機(JA21MJ)は、次の試験に必要な計測機器の搭載を始めた。
MRJは現在、2015年11月に初飛行した初号機により、緊急時用システムの機能チェックや操作手順の確認など、主に安全面に関する飛行試験を実施。2基あるエンジンのうち1基を停止した状態での飛行や、空中でエンジンやAPU(補助動力装置)の停止と再起動、非常用発電機の点検などを飛行中に行っている。
3月31日には、能登空港の滑走路上でローパス(低空飛行)を実施。速度や高度などを地上と機体両方で計測し、結果を照合することで搭載計器の値を校正するデータを取得している。
飛行試験の初期段階を終えた初号機は、4月13日から5月中旬までの予定で計画改修に入った。今後の試験で必要な計測機器の搭載などを進めている。
一方、2号機はエンジン試験を実施中で、5月から走行試験を開始。早ければ5月中にも初飛行し、飛行試験を始める。
MRJの量産については、今秋から初号機の最終組立を開始予定。ローンチカスタマーであるANAホールディングス(9202)へは、2018年4-9月ごろ引き渡す計画になっている。
最終組立工場
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